2012.05.11.
新型戦闘艦を配備へ:シンガポールに・米海軍!
中国けん制で来春配備!
米海軍幹部(水上戦担当)は5月9日、ロイター通信など一部の記者団に、新型戦闘艦1隻を来春からシンガポールに配備することを明らかにした。約10カ月間のローテーション配備になる予定で、将来的には同艦を4隻派遣することを目指す。
中国の海洋進出を警戒する米国防総省の戦略の一環。アジアのシーレーン(海上交通路)の要衝に位置するシンガポールに配備することで、南シナ海やインド洋への米軍の展開が容易になる。南シナ海の領有権をめぐり、米国の同盟国フィリピンと対立する中国をけん制する狙いもある。
配備されるのは沿岸海域戦闘艦「フリーダム」。40ノット以上の高速航行ができるほか、掃海や対潜水艦作戦にも従事可能。南シナ海などへの海洋進出を図る中国をにらみ、グアムやオーストラリアへの海兵隊配備などを進める米軍の対中包囲網の一環だ。
米軍は同艦を含め4隻の新戦闘艦をローテーション方式でシンガポールに配備する方針で、数十人の整備要員常駐も検討しているという。
米軍は海上交通の要衝であるマラッカ海峡に近いシンガポールを、拠点として重要視している。新戦闘艦は55隻程度調達する予定という。