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2012.05.21.

風力発電:今までの10年間で5倍に拡大!

250万kw・1840基に!


 国内に建設された風力発電所の総出力が、02年度からの10年間で約5倍の計約250万KWに拡大したことが5月19日、分かった。政府の建設費補助金を背景に太平洋や日本海沿岸を中心に立地が広がり、11年度までに導入された発電機は計約1840基となった。

 ただ11年度の出力増加は全国で10万キロワット弱と10年間で最低。再生可能エネルギーの普及を促す「固定価格買い取り制度」が始まるのを前に政府が10年度から補助金を打ち切ったためだ。

 7月からの買い取り制度で政府は、風力発電の電力買い取り価格を1KWh当たり約23円とし、買い取り期間を20年とする方針。

 九州大学と福岡市は、効率的な発電が期待できる「風レンズ風車」を使った洋上風力発電の実証実験を海の中道(福岡市東区)の約650m沖の博多湾で始めた。

 直径約18mの六角形の浮体に直径3.4m、出力3kwの風車2基と1.5kwの太陽電池を載せた独特のデザイン。来年末まで発電性能や耐久性などを調べる。


  

 風車は九州大の大屋裕二教授が開発。羽根の周りのリング状のカバーがレンズのように風を集め、ふつうの風車の2〜3倍の発電量が期待できるという。海上に置くのは今回が初めて。実験は環境省の委託事業で費用は約6千万円。将来は浮体と風車を大きくし、波力発電などにも使う多目的の「エネルギーファーム」へと発展させる構想だ。


 丸紅は産業革新機構と共同で、将来の日本での洋上風力発電事業の展開をにらみ、英国の洋上風力発電設備据付大手のシージャックス・インターナショナルを買収すると発表した。

 米国投資ファンドのリバーストン・ホールディングスからシージャックの発行済み株式100%を買収し、丸紅、産業革新機構がそれぞれ50%を取得する。日本で今後市場拡大が見込まれる洋上風力発電事業をターゲットにした特殊船による据付事業に日本企業として初めて本格参入する。

 シージャックスは英国を中心とした北海地域で、洋上据付サービス専用の特殊船を保有し、洋上風力タービン発電機の据付、オイル&ガス洋上プラットフォーム設備へのサービスを展開している。

 同社はこれまで海外で累計約9万6000MWの発電所建設EPCの実績を持ち、ネット保有発電容量で約8700MWの発電資産を保有する。今回のシージャックの買収で、これまで培ってきた経験・ノウハウを活かし、洋上風力発電の据付事業へ本格参入する。