２０１２．０５．３０．

プルサーマル討論会の九電シナリオ：佐賀県ＰＣに！

　九州電力玄海原子力発電所（佐賀県玄海町）のプルサーマル計画に関する０５年の佐賀県主催公開討論会を巡り、県が九電側にシナリオ案作成を依頼したとされる問題で、県議会原子力安全対策等特別委員会が５月２９日に開かれ、県の内部調査の責任者を務めた牟田香副知事が出席した。

　当時の県幹部らが県議会に対して関与を否定した点について、副知事は県のパソコンにシナリオ案が残っていたことを挙げ、「結果に自信を持っている」と述べた。

　議員は、県が依頼したと判断した根拠を質問。

　副知事は「九電が提供したとするシナリオ案と、県庁のパソコンに保存されていたデータが一致した」とし、「当時の県職員が『依頼したと思う』、九電社員も『打ち合わせで提供することになったと思う』と証言している。県から依頼したと判断するに十分」と説明した。

　また、副知事は、現在の原子力安全対策課の担当係にあるパソコン５台のうち、４台に九電作成のシナリオ案が残っていることを明らかにした。２００８年頃のパソコン更新時にデータを移したという。