２０１２．０６．１７．

鹿児島市発注・業務委託：見積金額教える！

昨年３月依願退職！

市元職員を略式起訴！


　鹿児島市が１０年に発注した街路樹維持管理業務委託の指名競争入札で、特定の業者に有利な価格で受注させたとして、当時の市公園緑化課の技師（５１）＝昨年３月末で依願退職＝が競売入札妨害罪で鹿児島簡裁に略式起訴されていたことが１５日、鹿児島地検への取材でわかった。

　略式起訴は今年４月２０日付。簡裁は５月１日付で罰金５０万円の略式命令を出し、すでに納付されている。

　起訴状によると、元技師は１０年４月ごろ、同課執務室で、武岡団地の４２カ所の街路樹維持管理業務委託の指名競争入札に関し、業者に「６６０万円」と「６５０万円」の見積金額を記した書面を見せ、入札上限に近い６５０万円を指でさして教え落札させ、公正な入札を妨げたとしている。

　元技師は入札額の基礎となる工事価格の見積もりを行う業務を担当していた。
　市人事課は「事情を知ったのは数日前で、退職時は知らなかった。改めて調査した上で対応を考えたい」と話している。