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2012.06.22.

佐賀・西部広域:ごみ処理入札・議事録に1社と!C!

官民そろって疑似談合!


 6月20日の「佐賀・西部広域:ごみ処理入札・1社でも成立!A」の記事のように、「1社入札があるのですか」という質問が寄せられた。このような、1社入札があると想定される入札は、発注当局の恣意的演出が見えるのですか。というものである。

 本紙は、あり得ない話は書かない。多分とか、想定とか、議員や役人の言うような言葉は使わない。現実に、1社入札も視野に入れた組合事業者検討委員会議事録に記載されている。

 平成23年11月30日に武雄市役所北方支所で行われた第1回佐賀県西部広域環境組合「事業者検討委員会議事録」に、
(2)入札参加資格要件等について、
●公募方式、指名方式については、公募方式を中心に検討していくことにした。
●応募者が1社の場合にも成立するか等の詳細は、参加資格要件とも関係するため、詳細は次回の事業者等検討委員会で検討することとした。
●入札参加資格要件は、技術検討委員会の意見も踏まえながら、次回の事業者検討委員会で協議することとした。


 平成23年12月8日、第1回技術検討委員会議事録に、
(3)入札参加資格要件等について(事業者検討委員会での審議結果の報告含む)
 @公募方式、指名方式について
●公募で広く募集し、技術と価格の両面から評価することが望ましく、基本的  に公募で進めることにした。

 A入札参加資格要件について
●一般事項(破産法、会社更生法等)の項目については原案で特に問題ない  とされた。
●設計・施工に関する事項は、炉規模は1炉あたり50t/日で設定することが  望ましい。
●建設業法の経営審査事項における総合評価値の項目は削除することが   望ましいとされた。
●基本的な考えとして入札参加資格で条件を厳しくするのではなく、できるだ  け門戸を広げてぎじゅと価格の両面から評価していくことが望ましいとされ  た。
●入札参加資格要件で門戸を広げているので、仮に応募者が1社となった場  合でも成立することが望ましいとされた。


 事業者検討委員会、技術検討委員会で、「応募者が1社になっても有効」という資格要件が採用されることで、新日鉄にしても西部広域環境組合にしてもWinWinの関係が保たれるわけだ。

 このような状況は公募応札するメーカーにとっては最強の応援団であり、競合するシャフト炉メーカーの川崎技研(酸素式)、JFEエンジニアリング(コークス式)、日立金属(プラズマ式)、住友金属工業(酸素式)、川崎重工業(酸素式)、還元溶融研究所(コークス式・沖縄の小型のみ)の主5メーカーがあるが、新日鉄にとってお墨付きをもらったようなものだから、他のメーカーは顔を立てて応募を取りやめることになる。

 間もなく公告が出る長与町は、2社の応札となることが予想され、やはり他メーカーは遠慮するようだ。焼却炉メーカーは相変わらず「応募遠慮というスタイルで疑似談合」を繰り返している。