2012.07.06.
九電工:懲りずに・また海外へ進出準備!
営業人材はいるのか!
東南ア3カ国に現地法人設立へ!
日本の製造業が東南アジア各国へ進出するのに便乗し、コバンザメのように引っ付いてあわよくば工事を受注しようと安易な計画を立てているのだが、思惑通りにいくのか、はたまた思いつき進出なのか、展望のない行き当たりばったり方針が、社内でも奇異な目で見られている。
先の長くない九電工の橋田紘一社長は、海外に生産拠点を移す国内企業からの受注を目指し、平成24年度中にマレーシア、ベトナム、インドネシアの3カ国に現地法人を設立すると明らかにした。
日本の造船会社と化学品メーカーが、マレーシアとベトナムにそれぞれ建設する工場の電気・空調工事の受注を見込んでいる。将来的には現地での営業活動を強化し、自動車メーカーなど日系以外の企業からの受注も目指す。
マレーシア、ベトナムの現地法人は本年度上期中に設立。インドネシアは下期になる。九電工は受注工事のうち20〜30%を九州電力からの受注が占めるが、23年度決算で赤字に陥った九電の設備投資抑制もあり、海外展開を加速させることにした。
九電工は平成14年に現地法人を設立してフィリピンに進出したが、2年後に大赤字で撤退。現在の海外拠点は台湾(九連環境開發服●有限公司(台湾/台北市)にんべんに分)の1カ所となっている。
橋田社長は「大いなる期待をもって準備作業を進めている。工場新設時だけでなく、メンテナンスなど息の長い仕事をとっていきたい」と語った。
取らぬ狸の皮算用、海外進出企業の工事を継続して受注できるという下地ベースがあるのだろうか。