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「シェールオイル」秋田で確認:初試験生産へ!

2012.07.08.

各種天然資源の試掘を拡大せよ!


 新たなエネルギー資源として注目されるシェールオイルが秋田県内で見つかり、来年にも国内で初めての試験生産が始まる見通しになった。

 シェールオイルが見つかったのは、秋田県由利本荘市の「鮎川油ガス田」で、石油やガスの採掘・生産会社「石油資源開発」が岩盤層を調査したところ、およそ500万バレルの良質のシェールオイルが確認された。来年にも国内初の試験生産を始める予定。

 秋田県内にはほかにもシェールオイル田が複数あるとみられ、最大で年間の石油消費量のおよそ1割にあたる採掘量が期待できるという。

 米国やカナダでは新たな資源として開発が進んでいるが、国内での生産は初めてとなる。同社は、秋田県に有望な生産地が複数あるとみており、国内市場向けの採掘につなげたい考えだ。

 石油資源開発が原油を生産している秋田県男鹿市の申川(さるかわ)油田や由利本荘市の鮎川油ガス田周辺の岩盤層で存在が確認されていた。これまでは採掘技術が確立していなかったが、海外で商業利用が始まったことを受けて今年3月から、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と共同で採掘の可能性を探ってきた。

 これまで存在は確認されながら採掘は難しいとあきらめられていたが、技術の進歩で採算性が見込めると判断した。

 同社によると、シェールオイルの埋蔵が確認されているのは、同油ガス田の地下1000〜1500mにある、頁岩(けつがん)と呼ばれる粘土質の岩盤層。付近の地層で十数年にわたる石油や天然ガスの採掘作業の中で、存在が明らかになっていたという。

 シェールオイルは頁岩の中に閉じ込められており、通常の石油のように地層の間に貯留していないため、パイプで掘削しても自噴しない。これまで、採掘は不可能と考えられていた。

 詳しいシェールオイルの分布を調べるため、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の補助金交付を受け、探鉱作業を本格化させる。500万バレル程度の採掘が見込める地層が見つかれば、試掘のうえ、来年にも試験生産に着手する計画だ。

 シェールオイルは広範囲に分布するのが特徴。同社は、周囲地域でも埋蔵が有望視されるとして、探鉱作業のエリアの拡大も検討中だ。これらを合わせれば、国内の年間石油消費量の数%に当たる1億バレルの採掘も視野に入るという。

 ただ、シェールオイルの採掘は、通常の石油掘削と比べ多くのパイプを土中に埋め込む必要がある。先行する北米などでは環境問題も指摘されており、試験生産に成功したとしても、生産拡大への課題は多い。