2012.07.20.

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大林組:施工技術者にタブレット端末を配布!

技術、安全資料を標準搭載!

大量の資料を持ち運び!


 大林組は7月18日、建設現場で施工管理を行う技術職全員にタブレット端末約3000台を配布すると発表した。従来、多くの紙資料を現場に持参するなどの苦労があったが、タブレット端末を使うことで、必要な書類や資料を手軽に持ち運びできる環境が整うという。

 タブレット端末には、施工管理に必要な技術資料や安全資料を標準で搭載した。また、ネット環境により常に必要な図面などを端末に取り込み、確認や参照ができるため、現場の業務効率の向上が期待できる。また、写真や打ち合わせ記録などを視覚的に示すことができるため、作業員に対する安全などの作業指示の説明・徹底にも役立つ見通しだ。


▼鹿島災害廃棄物(がれき)処理に全地球測位システム(GPS)を活用した工事用車両の運行管理システムを導入

▼清水建設原子炉建屋をカバーで覆う工事に3次元レーザースキャナーを使った計測技術を導入し、クレーンで運ぶ建材の位置情報を制御

▼大成建設建機の位置情報、作業時間などを総合的に管理して、工事品質を高める土木技術をダム建設現場で実用化

▼大林組NECなどとBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)技術を活用で

きるクラウド型システムを開発中
▼竹中工務店
BIMデータを活用してマンション完成予想イメージを大画面に投影できるマンション販売支援システムを開発

 BIMを使うことで、あらかじめ鉄骨を組み立てる専門工事業者と施工の手順などについて情報を共有できたため、大林組は工事の品質を高められた。BIMは従来の3次元CAD(コンピューターによる設計)とは異なり、建築の企画、設計、見積もり、施工までの一連の業務をコンピューターで管理する情報システム。ものづくりの精度を高め、作業効率もアップする。

 ITの活用はスカイツリーなどの高層建築分野にとどまらない。ダムや道路などの社会インフラを整備する土木分野でも活発だ。

 大成建設は3次元の図面データに時間軸のデータを加えて、総合的に土木工事を管理できるシステムを開発。政府から受注した億首ダム(沖縄県金武町)建設工事で実用化した。砂れきを混ぜたセメントを固める位置や時間の管理を徹底できるため、工事の品質向上につながる。大規模な工事で新技術を採用すれば、最大5%のコスト低減も可能だ。