2012.08.06.

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ガントリークレーン譲渡:熊本港に陸揚げ!

譲渡金額・105万円!

熊本県・年内供用目指す!


 熊本港のコンテナ取扱量の増加を目指して県が静岡県から譲り受けた「ガントリークレーン」が8月4日、熊本市西区新港2の熊本港コンテナターミナルに陸揚げされた。

 港の岸壁で軌道上を移動するコンテナ用クレーンで、縦約16m、横約28・3m、高さ約76m。台船で運ばれてきたクレーンは台車に載せられ、岸壁と高さが同じになるよう調整を繰り返した後、自走式の台車で岸壁の軌道まで敷かれた仮設レールの上に移された。台車が少し進むたびに作業員約20人がレールをのぞき込み、異常がないかを確認しながらゆっくりと運んでいた。

 73年から清水港(静岡市)で供用されてきたが、清水港の整備でクレーンを大型化するため3月に両県が譲渡契約を結んだ。最大30・5トンのコンテナをつり上げることができる。4カ所でつり上げるため安定性も高く、精密機械も扱えるようになるという。今後、部品の交換や試運転などを経て、県は年内の供用開始を目指す。

 清水港袖師埠頭で使用していたガントリークレーンの譲渡を受ける熊本県の蒲島郁夫知事が6月29日、県庁に川勝平太知事を訪ねた。クレーンは現在、清水港で改修作業中。7月後半に熊本港へ搬出する。

 蒲島知事は「格安に譲っていただき、財政再建との両立を図ることができた。熊本県民を代表して感謝する」とあいさつ。川勝知事は「処分となれば高額な費用が掛かった。役に立てることを喜んでいる」と応じた。両知事は移設後にクレーンに設置する記念プレートの台紙へ署名した。

 クレーンは1973年度から使われてきたが、新興津国際コンテナターミナルの整備に伴って不要となった。譲渡希望を寄せた熊本県と本県の間で協議を進め、今年3月に契約を結んだ。譲渡額は105万円。