２０１２．０８．０９．

九州・公共工事量減少：ランク絞込み・バランス修正！

佐賀県・各ランク１割減！

熊本県・Ａ１、Ａ半数に！


　九州地域の各県で、自治体の公共工事量と競争参加資格者数のアンバランスを、競争参加資格審査による格付け基準で修正しようという動きが広がっている。佐賀県が各ランク（最下位等級を除く）1割を削減、熊本県もA1、Aランクの企業数を半数に絞り込んだほか、長崎県や鹿児島県も検討している。これは公共工事の参入企業数を抑える事実上の入り口規制。九州各県で広がり始めた発注者の需給ギャップ是正の動きに地元建設業界も対応を迫られている。

　2年に1度の競争参加資格審査による格付けは、もともとも企業の能力ごとに発注量に合ったバランスの良い参加機会を提供するための仕組みだが、公共工事量が減少する中で、各ランクの企業数に見合った工事量を発注できないというアンバランスが生じている地域が出ている。

　これを修正するため、九州各県では最上位ランクの線引きを引き上げることでランク内の企業数を減らす動きが広がっているとみられる。九州建設業協会は1日に開いた会長会議でこうした動きへの対応を協議した。