2012.08.10.
中国経済:鈍化止まらず・公共事業でカバー!
民間の落ち込みをカバー!
中国国家統計局が9日発表した7月の主要経済統計によると、企業の生産活動が鈍化したほか、消費や投資に関連する指標も伸び悩んだ。
景気の減速感が強まる中、中国政府は公共事業を増やし、テコ入れする姿勢を示している。
鉱工業生産の実質伸び率は前年同月に比べて9・2%伸びたが、6月(9・5%増)に比べ0・3ポイント鈍化した。鉄鋼など素材産業の在庫調整が続いているほか、鉄道や造船、電力などの伸びが低めにとどまった。
不動産開発や公共事業、企業の設備投資を示す「固定資産投資(都市部)」は1〜7月の累計で前年同期比20・4%増。1〜6月と同水準だったが、民間投資の落ち込みを公共事業で補っている格好だ。