２０１２．０８．１１．

極東で中国の影響力拡大：露首相が警戒示す！

中国からの移民の増加が脅威！


　ロシアのメドベージェフ首相は８月９日、資源豊かな極東で中国の影響力が増していることについて、「隣国による過度な拡大」からロシアを守るべきとの見解を示した。

　０８年から今年５月まで大統領を務めたメドベージェフ氏は、移民政策の会合に出席。「隣国による過度な拡大からロシアの極東を保護することは、依然として課題となっている」と指摘した。また、外国人で構成される地域などを許可すべきではないと述べた。

　ロシア政府は、中国からの移民の増加が、将来的に極東とシベリアにおけるロシアの主導権に脅威をもたらす可能性を懸念しており、首相の発言はこれを裏付ける形となった。

　５月に発足したメドベージェフ内閣では、極東・シベリア開発を担当する「極東発展相」が新設されている。