2012.08.24.

アクセスカウンター
ドラマDVD通販エコバッグ通販長財布の通販パラカラ

福岡・筑前町課長:使途不明金出し失踪!

緑づくり推進協の数百万円!


 筑前町の農林商工課の女性課長(56)が、緑の募金で運営する町緑づくり推進協議会費で数百万円の使途不明金を出して失踪していることが20日、分かった。

 筑前町では09年、課長補佐が町交通安全協会の預金から98万円を着服、停職6カ月(依願退職)の処分を受けた。以来、各課で管理する公金について課長に各年度の会計報告を求めている。

 緑づくり推進協議会の会計報告も7月に求めた。この課長から「昨年度分に一部不備がある。不正支出があるらしい」との報告を受けた副町長が「内容を整理し31日までに提出するように」と指示。30日に確認すると「まだ作っていない」との答えで、副町長が「明日の午前中までに作るように」と求めると「分かりました」と答えたという。しかし、課長は翌31日から無断欠勤し、行方が分からなくなった。

 今月2日に課長の車が飯塚市の山中で見つかり「不正支出しました。ご迷惑をおかけしました」という内容の町長ら宛ての書き置きがあった。飯塚、朝倉署で4日まで付近を捜索したが、課長は見つからなかった。

 緑の募金は法律に基づいて実施され、任意だが筑前町では行政区長が集め、毎年250万円ほどになる。いったん県に納金し、町には半分の約120万円が還元され、公民館、学校、公園などの緑化に充てられる。課長は農林商工課の課長補佐、副課長も務め07年度から5年間携わっており、全期間について町が精査しているが、使途不明金は数百万円に上るという。

 使途不明金を出して失踪している問題で、課長は5年間にわたって区長が集めた「緑の募金」のほぼ半額の633万3000円を着服していたとみられることが、町の調べで分かった。課長は課内で昇進を続けたが、募金の仕事を部下に引き継がなかったため、町は会計の存在を把握できていなかった。町は来週中に懲戒処分を決める方針で、刑事告発も検討している。

 町と県水源の森基金(県基金)によると、町では区長会に募金を要請し、集まった募金を県基金に送金しており、毎年240万円ほど集まる。また県基金に送金したうちの半額が町の緑づくり推進協議会に戻され、公共施設の緑化資金に充てられる。町は募金と緑化資金を同じ口座で管理している。

 課長は07年度から緑化資金を口座から勝手に引き出して着服。募金についても09年から半分ほどしか送金せず、無断で口座から引き出すことを繰り返していた。引き出し額は1回につき20万〜40万円だったという。町が7月、各課管理の公金についての定期報告を求めたところ、緑の募金が欠落していることに農林商工課長経験者が気付いた。女性課長は「一部流用した」と副町長に報告した後、7月31日、失踪した。