2012.08.31.

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財政赤字:2015年度に半減・政府試算!

20年度黒字化の目標実現できず!


 消費税率の10%への引き上げにより、2015年度に国と地方の基礎的財政収支の赤字を10年度比で半減させる目標が達成できるとの試算を内閣府がまとめたことが8月30日、分かった。だが、10%への増税後も20年度黒字化の目標は実現できず、消費税5.6%分の赤字が残る見通しだ。政府内では再増税が避けられないとの見方も強まっている。

 基礎的財政収支は新たな借金に頼らずに政策に必要な経費を賄えるかを示す。政府は、15年度の収支の赤字を10年度比で半減させ、20年度に黒字化する目標を掲げている。

 内閣府は31日の閣議に報告する「経済財政の中長期試算」に赤字半減目標の達成を明記。今年1月時点では、赤字半減が16年度にずれ込むとしていたが、今回は、消費税増税や歳出抑制の効果で目標にぎりぎり届くと見込んだ。

 赤字半減の達成は、消費税を14年4月に5%から8%へ、15年10月に10%へそれぞれ引き上げることが前提だ。政府が31日閣議決定する13年度から3年間の予算の大枠を示す中期財政フレームに基づき、国債費を除く歳出の大枠を12年度と同じ71兆円以下に抑えることなども想定している。

 試算によると、15年度の基礎的財政収支の赤字はGDP比3.2%分に当たる16.1兆円。10年度の6.4%から半減。ただ、10%に引き上げても高齢化に伴う社会保障費の膨張をまかないきれず、20年度には消費税5.6%分、GDP比2.8%分に当たる15.4兆円の赤字が残る見通しだ。