2012.09.12.

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中国ソーラー・供給過剰:軒並み赤字に!

日本市場は日系強く!

欧州市場復活せず!


 低価格の商品を投入して市場を席巻する中国の太陽電池メーカーの今年4〜6月期決算が相次ぎ赤字となり、太陽光パネルの在庫が急増するなど、苦境が鮮明になってきた。ドイツなど欧州の固定価格買い取り制度の変更や欧州債務危機で欧州での需要が急減するなか、過剰設備から脱するのは簡単ではなさそうだ。

 英利緑色能源(インリーソーラー)の4〜6月期決算は、売上高が前年同期比29・4%減の4億8850万ドル(約380億円)にとどまり、営業損益は前年同期の8140万ドルの黒字から5100万ドルの赤字に転落した。棚卸資産(在庫量)は6億150万ドルと前年から52%増加した。

 同じく大手の天合光能(トリナソーラー)は、売上高が40・2%減の3億4600万ドルに激減し、7860万ドルの営業損失を計上(前年同期は3280万ドルの黒字)した。棚卸資産は月商の16倍に上る4億6320万ドルに及んでいる。

 このほか晶澳太陽能(JAソーラー)も赤字に転落し、尚徳電力(サンテックパワー)も暫定値で売上高が前年同期と比べ4割減少し、粗利益率レベルでマイナスになったもようだ。

 各社の業績不振の原因は供給過剰だ。インリーは4〜6月に中国国内の工場4カ所で生産能力を計600メガワット分増やした。3割あまり増強した形で、需要急減による業績悪化に拍車をかけた。