2012.09.26.

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中国初の空母:引き渡し・名前は遼寧!

近く就役・尖閣で圧力強化!


 

 中国メディアによると、中国がウクライナから購入し、改修、試験航行を重ねてきた中国初の空母「ワリヤーグ」を中国海軍に引き渡す式典が9月23日、遼寧省大連の港で行われた。10月1日の国慶節(建国記念日)に合わせ、月内にも正式に就役する見通しだ。

 尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐり、習近平国家副主席ら最高指導部が対日強硬姿勢を鮮明にする最中だけに、対日圧力に利用する可能性がある。

 

 中国紙によると、中国の軍事専門家は「空母の就役は、中国が今後、諸島の領有権問題を解決し、海洋権益を維持するために重要な影響と作用を及ぼす」と指摘している。中国は尖閣諸島の北方海域に海軍のフリゲート艦を派遣するなど、すでに武力行使をちらつかせている。ワリヤーグが就役すれば、同諸島周辺海域の緊張はさらに高まりそうだ。

 空母の名称については「中国の省の名前がつけられた」などの臆測が流れていたが、共産党機関紙、人民日報傘下の国際情報紙、環球時報(電子版)などは「16号艦」とだけ伝えている。

 

 16号艦は旧ソ連時代にウクライナで建造が始まったが、ソ連崩壊に伴い建造が中断した。その後、中国軍と深い関係を持つマカオの企業家が「海上のカジノにする」と称して購入。2002年春に大連港に到着し、05年ごろから中国海軍の艦船と同じ色を塗られ、改修作業が始まった。今年8月から10回の試験航行を行ってきた。

 海洋権益の拡大をもくろむ中国にとって、空母の保有は“悲願”で、艦載機も開発する方針だ。

 報道によると、式典は約1時間20分にわたって行われ、ワリャーグのマストには中国国旗、艦首に軍旗、艦尾に海軍旗が掲揚された。ワリャーグの船体前方には今月初め、船体番号の「16」という数字が書き込まれたことが明らかになっている。2桁の数字は訓練艦に限られており、国防当局がこれまで説明してきたように研究・訓練用として就役するとみられている。

 配備先としては北海艦隊(山東省青島)との見方も出ているが、中国紙「北京青年報」は中国海軍軍事学術研究所の李傑研究員の話として「戦略的な兵器であり、海軍直属になる」と伝えている。配属にあたって、艦名は「遼寧」と命名された。