2012.10.26.

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国交省事務所:国立公園に廃棄物置き場・無断で建設!

鳴門・瀬戸内海国立公園内に!

特別地域と知らずPCB含有廃棄物!


 国交省徳島河川国道事務所(徳島市)が鳴門市の瀬戸内海国立公園内の特別地域に、法定の手続きを経ぬまま仮設の廃棄物置き場を無断建設していたことが分かった。置き場には発がん性が指摘される有害物質のポリ塩化ビニフェール(PCB)が含まれた廃棄物が一時保管されている。同事務所は「特別地域とは知らなかった。環境省の指示を待って早急に対応したい」と釈明している。

 自然公園法は、景観などを守るために指定する特別地域で国の機関が建物などを設置する場合、環境省との事前協議が必要と定めている。

 同事務所によると、仮設置き場は香川県境に近い同市北灘町の国有地に設置され、広さ約500平方メートル。これまで使っていた置き場が手狭になったため、今年1月に整備したという。周囲をフェンス(高さ約2メートル)で囲い、周辺に民家はない。

 同事務所は徳島市内の橋の塗装工事で出たPCB廃棄物をドラム缶101缶に入れ、7月末から廃棄物置き場のコンテナ1基内に保管。北九州市の最終処分場に移送するまで一時的に置いている。周辺の環境への影響はないという。

 9月下旬に地元住民から指摘を受け、県に確認したところ特別地域内であることが判明。今月下旬に環境省中国四国地方環境事務所に経緯を説明したという。同環境事務所は「遺憾としか言いようがない。早急に現地を確認をした上で、必要なら対処を求めたい」としている。