2012.10.30.

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第18回中国共産党大会:3世代が権力闘争!

11月8日の大会間近で“三つどもえ”!




 11月8日に開会する第18回中国共産党大会を控え、党長老の動きが活発化している。李瑞環・前中国人民政治協商会議主席(78)が7日、女子テニスを観戦して健在ぶりをアピールした。1990年代に江沢民・前国家主席(86)と鋭く対立した李氏の久々の登場は「江氏と権力闘争中の胡錦濤・国家主席(69)を応援するため」との見方が強い。



 党大会で総書記に就任予定の習近平・国家副主席(59)も含めた3世代による三つどもえの様相を呈する中で中国の権力闘争はいよいよ大詰めを迎えた。



 今月中の開催が見込まれていた党大会がずれ込んだ背景には、指導部人事や政策、薄煕来前政治局員(前重慶市党委員会書記)事件の最終処理などの党内合意が遅れている事情がある。



 胡主席率いる共産主義青年団(共青団)派と江前主席ら上海閥、そして習副主席ら太子党(高級幹部子弟)の3派がそれぞれの思惑、利権をめぐり権力闘争を続けているためだ。

 焦点は胡主席の党中央軍事委員会主席の退任。最高指導部を構成する政治局常務委員ら党中央要職の人事配分なども絡んで、留任説も流れている。

 江氏としては自らが引き立てた薄氏の重刑が免れない情勢だけに、金銭問題などで噂が絶えない江一族を守るためにも自派人脈の登用に懸命だ。先月22日には、かつての部下と北京の国家大劇院でオペラ観劇し、健在ぶりを示そうとした。ただ、そのときの写真を見る限り衰えは隠せないようだ。

 一方の李瑞環氏は北京市トップの郭金竜党委書記と王安順副書記を伴い、テニス観戦する写真がネットで流れたが、顔つやも良く往年とそう変わらない。80年代に共青団幹部を務めた李氏の健在ぶりは胡主席への無言のエールといえる。



 90年代に江氏の最大のライバルだった喬石・元全国人民代表大会常務委員長(87)も6月に発言録「喬石 民主と法制を語る」を出版。法治原則の重要性を強調して薄氏の悪行や、薄氏と緊密な周永康・政治局常務委員兼政法委員会書記の国民への強権弾圧ぶりを間接批判していた。

 薄氏の厳重処分で一致した胡主席と習副主席の角逐も取り沙汰されている。習氏は軍事委主席の“禅譲”も望む一方、胡主席が棚上げした政治改革の推進策を大会報告に盛り込みたい考えとされる。