2012.11.04.

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2011年度決算検査報告書:会計検査院!

甘いコスト意識がはびこる役所!

防衛省のシステム・NECの1者応札28件!

totoのシステム開発・日本ユニシスへ100件!


 会計検査院が11月2日、野田首相に提出した2011年度決算検査報告書では、中央省庁の入札などを巡って、甘いコスト意識が依然はびこっている実態などが次々と判明した。

 防衛省のシステムなどの賃貸借契約でNECが2007〜11年度に受注した101件(支払額103億円)を調べたところ、一般競争入札が行われた29件のうち、28件は入札参加がNECだけの「1者応札」だった。ある契約では、NECがパソコン周辺機器を1台60万円と算定し、同省もこれに基づいて予定価格を決めたが、機器の標準価格は約10分の1の6万9800円。標準価格で契約すれば101件で計3億5692万円を節減できた。


 独立行政法人日本スポーツ振興センターは05年、スポーツ振興くじ(toto)のシステム開発などについて日本ユニシス(東京)と基本契約を締結。関連する100件、計330億円の業務を同社に発注したが、規則で定めなければならない予定価格を一度も策定せず、同社が見積書で示した金額で契約を続けていた。

 健康保険証、介護保険証、年金手帳の役割を1枚にまとめる「社会保障カード」構想。国は09年度、システム開発などに41億円を投じたが、政権交代後の「事業仕分け」で事業はストップした。この影響で、全国47の国民健康保険団体連合会に整備したシステムや、サーバー140台、端末37台がまったく使われず、整備費13億5593万円がムダになっていた。