2012.11.11.

民主・衆院選で自民と対立軸:TPP争点化!

野田政権・マニフェストで対決へ!


野田首相は、衆院解散の判断材料に
〈1〉赤字国債発行に必要な特例公債法案の成立
〈2〉「1票の格差」是正
〈3〉社会保障制度改革国民会議の設置――を挙げている。これら三つの課題を早急に処理し、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加も表明したうえで、衆院解散に踏み切るシナリオを検討している。

 衆院解散では、環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加を打ち出して次期衆院選に臨むべきだとの意見が浮上。自民党や「第三極」との対立軸を明確にする狙いから。

 問題は、民主党内の反対派が集団離党し、衆院で少数与党に転落する可能性もはらむ。首相は腹の中は、総選挙後に志を同じくする者だけで、新党の結成も考え中と言われる。

 ・枝野幸男経済産業相は9日の記者会見で、交渉参加を主張した上で「次の衆院選までに結論を出すべきだ」と述べた。

 ・前原誠司国家戦略担当相も「TPP反対か賛成かは、民主党の公約として掲げて争点化すべきだ」と明言。

 ・岡田克也副総理も「先送りできない状況になりつつある」と述べ、結論を急ぐべきだと強調した。

 TPPに関しては、自民党が聖域なき関税化を前提とする交渉参加には反対しているほか、第三極形成を狙う新党の間では賛否が分かれている。枝野氏らは、TPPを対立軸にすれば選挙戦が戦いやすいと判断しているとみられる。

 TPP反対派の代表格である民主党の山田正彦元農林水産相は11月9日午後、国会内で輿石東幹事長と会い、「TPP参加を表明して解散するのか」とただした。輿石氏は「そんなことで解散することはあり得ない」と否定、「今、解散したら50〜60人しか当選しない」との見方も示し、年内解散に反対する姿勢を強調した。 

 民主党の山田正彦元農林水産相らTPP参加に反対する議員が神経をとがらせ、政府が交渉参加を決めれば集団離党も辞さない姿勢をちらつかせ、野田佳彦首相をけん制する構えだ。

 反対派にはTPPによる関税撤廃で打撃を受けかねない農村部を地盤とする議員が多く、交渉参加を旗印に選挙を戦えば苦戦は必至だ。反対派に名を連ねる川内博史衆院議員は記者団に「交渉参加は党内手続きを経ていない」と強調。TPPの争点化を主張する前原誠司国家戦略担当相を「離党してから発言すべきだ」と厳しく批判した。

 反対派の山田氏は「覚悟を決めた仲間がかなりいる。離党も覚悟の一つだ」としており、与党の衆院過半数割れが現実味を増す。


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