2012.11.30.

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県連決定覆えり・福岡1区に井上県議!


 自民党は11月29日、次期衆院選福岡1区の公認候補に井上貴博県議(50)を決定した。党福岡県連(武田良太会長)が公認候補に決めた元衆院議員秘書、新開裕司氏(44)は九州ブロック比例上位に回ることになった。県連の決定が覆った。

 福岡1区の公認候補をめぐっては、県連決定に最高顧問の麻生太郎元首相が異議を唱えたことを受け、党執行部で再検討。最終的に安倍晋三総裁が井上氏の擁立を決めた。

 麻生、武田両氏は9月の総裁選でも対立しており、福岡県連では今後、県議らを巻き込み、主導権争いが深刻化する公算が大きい。

 安倍氏は27日朝、党本部に石破茂幹事長ら党執行部の主要メンバーを緊急招集し、公認候補が決まっていない13選挙区への対応を協議。8選挙区についてはすんなり決まったが、福岡1、6区や熊本4区など5選挙区に関しては出席者の意見が分かれ、安倍氏が対応を一任された。

 関係者によると、福岡1区については、石破氏が県連の決定を覆すことに難色を示したが、他の出席者は井上氏を推したという。

 福岡1区では、民主党から松本龍前復興相が出馬を予定。安倍氏は、選挙区情勢や公明党との関係などを総合的に勘案し、井上氏を選挙区候補とし、新開氏を比例代表候補とした方が、自民党全体に有利に働くと判断したという。

 井上氏は「総裁の決断に心から感謝している。全力で選挙戦を勝ち、恩に報いたい」と語った。新開氏は「1区で戦いたい気持ちは強いが、自民が1つにまとまることが大事だ。『無所属でも』と走るのはよくない」と述べ、決定を受け入れる考えを示した。

 井上氏は獨協大卒業後、不動産会社役員を経て平成15年に県議選に初当選。現在3期目。元福岡青年会議所理事長。新開氏は国立音大卒。家業の喫茶店経営に関わり、古賀誠元幹事長の秘書を務めた。井上氏の7期後に同青年会議所理事長を務めた。

 一方、自民党本部は、福岡6区について鳩山邦夫元総務相(64)の公認を見送り、推薦にした。福岡県議の江口善明氏(38)の公認も認めず、同区は自民党系の分裂選挙となる。

 鳩山氏は当選11回で法相、総務相などを歴任。平成22年3月に離党し、その後復党を希望していたが、党執行部は、離党時に「自民党は賞味期限切れだ」などと批判したことを重くみて公認を見送った。


 福岡1区の公認候補をめぐり、自民党本部が党福岡県連の決定を覆したことを受け、福岡県連会長の武田良太前衆院議員は29日、福岡市の県連本部で記者会見し「県連の決定に瑕疵はなかった。地元が納得できる正当な理由の説明を安倍晋三総裁に求めたい」と強い不満を表明し、党本部に抗議文を送付する考えを示した。

 武田氏は、29日午前に党本部で安倍氏と面談した際、「総合的な判断」から県議の井上貴博氏を公認し、元衆院議員秘書の新開裕司氏を比例上位で処遇する方針を告げられたと説明。「公認決定は総裁に与えられた権限でそれだけ重い。県連単独で新開氏を推薦するようなことは責任政党がやるべきではない」とも述べ、衆院選には挙党一致で臨む考えを強調した。

自民・福岡県連:阿部総裁裁定に抗議文!