2013.01.23.

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ウットラム子会社:日本ペイントへ買収提案!

シンガポール塗料大手・株式公開買い付け!


 シンガポールの塗料大手、ウットラム・グループは1月21日、国内塗料大手の日本ペイントに対する出資比率を現在の14・5%から45%に引き上げる株式公開買い付け(TOB)を提案した。

 欧米大手との競争が激化する中で、規模と世界的な製造・販売網の拡大で対抗する狙いだ。国内需要の縮小が見込まれる中で、日本ペイントは外資による事実上の買収提案にどう対応するか、厳しい判断を迫られる。

 ウットラムの提案は子会社のニプシー・インターナショナル(香港)を通じた買収で、1株あたり900円で約8000万株を取得する計画とみられる。提示価格は日本ペイントの21日の終値(809円)を上回る。

 ニプシーはアジアに幅広い販売網を持つ。日本ペイントは1962年からニプシーとアジアで合弁会社を設立し、中国やマレーシアなどに進出してきたが、欧米勢に対する出遅れは否めない。売上高は世界最大手アクゾ・ノーベル(オランダ)の約5分の1程度にすぎない。

日本ペイントの広報担当者によると、ウットラムは同社の事業パートナーで、オーナーの資産運用会社であるファースト・インダストリーズを通じて2008年から日本ペイントの筆頭株主(持ち株比率14.5%)。ニプシーは登記上、香港の企業だが、シンガポールを事業の拠点としているという。

 ウットラムは日本ペイントの株式を買い増し、事実上の買収を提案する。出資比率を約45%まで高めるもので、実現すれば、塗料分野で世界5位の企業連合が誕生する。ウットラムはTOB(株式公開買い付け)などにより、8000万株を700ー800億円で取得する見込み。