2013.02.17.

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中国:空も水も公害・逃げ道はどこへ!

中央も地方も死者が出れば本気で対策!


 米華字ニュースサイト・多維新聞によると、中国国営新華社通信は簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)で、山東省の企業排水による地下水汚染について、地方政府の良識ある対応を求めた。

 新華社は「国内総生産(GDP)と環境保護は、時にはどちらかを選択するのが難しい。お金と権利がともに発展し、より一層良識と責任を高めることはできないだろうか」と呼びかけた。

 中国の地下水汚染は最近、市民の間で大きな注目を集めている。国内メディアの報道によると、一部の企業は高圧ポンプを使うなどして大量の汚水を地下に注入。一部の地方政府は市民の健康や安全を軽視し、汚水排出企業を守ることさえあるという。また、企業の中には地方政府のさまざまな支援を受け、優良企業として上場に成功することすらあるという。

 専門家の1人は「過去1年は大気汚染との戦いだった。今後1年は地下水汚染との戦いだ。官民力を合わせて違法排出企業に宣戦布告すべきだ」と主張している。

 広州日報によれば、中国の大気汚染で在留邦人に不安が広がっていることを受け、北京の日本大使館は6日、駐在員やその家族らを対象に説明会を開いた。大使館側は、北京に暮らす人びとは「動物実験のような状況」に置かれていると述べたという。

 同報道に対しては、大気汚染の事実は認めつつも、そこまで言われたくないというコメントとともにリツートされ、「こういうことを小日本の口から言われると何かおかしい感じがする」、「完全に間違いとは言えないが、でも民度が低すぎる発言だ」などといった主張が寄せられた。

 動物実験といわれても仕方がないという意見もあり「空気汚染=動物実験、この一言が公害の本質をついている」というユーザーや、「そうさ、俺たちはもともと白いマウスなんだ。可哀想なマウス」と悲哀に満ちたコメントもあった。

 また、「日本人が言っていることは間違っているか? すぐに人を罵倒(ばとう)する中国人たちは民度が低すぎる。責めるなら自分たちの管理能力のなさを責めるべきだ」という冷静なコメントもあった。

 中国の64%の都市で、地下水が深刻な汚染に見舞われていることが分かった。118都市で継続して調査したデータを基にしたもので、33%の都市も軽度の汚染があるといい「基本的に地下水が清潔な都市」は3%にとどまった。

 中国では水資源全体の3分の1を地下水に依存。高度経済成長により化学工場などが排出する汚水が地下に流れ込むケースが深刻化しているほか、有害物質に汚染された地下水を飲用することで健康被害も拡大しているとされる。