三菱重工・長崎造船所：国内過去最大の客船起工式！

予約は既に２０００人！

　三菱重工は６月３０日、イタリアのクルーズ船運航会社コスタグループから受注した大型客船の起工式を長崎造船所（長崎市）で開いた。全長約３００m、総重量１２万４５００トンで乗客３３００人を収容。国内で建造される客船では過去最大となる。

　長崎造船所が大型客船を手掛けるのは９年ぶり。今回の客船は２０１１年に受注した２隻のうちの１隻で、船底から噴き出す泡の力で水の抵抗を減らすシステムなど、世界最先端の環境技術が導入される。

　起工式には、三菱重工の大宮英明会長ら約５０人が出席。航海の安全などを祈願するセレモニーでは、船体を支える構造物に特注のコインが収められ、その上に船底の一部が据えられると会場から歓声が上がった。出席したコスタグループのマイケル・タム最高経営責任者（ＣＥＯ）は「三菱重工との長期にわたる戦略的パートナーシップを確信している」と語った。

　１５年３月に引き渡し予定で、横浜からドイツまでの８６日間の初航海を予定。すでに約２千人の予約があるという。