2013.07.23.

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日本のビール・ウイスキー:露で人気上昇!

アサヒ:委託で現地生産へ!

ロシアの国民1人当たり・ウオツカ50本相当!


 日本の酒類メーカーがロシア市場で存在感を高めている。アサヒビールの2013年のロシアのビール販売数量は前年比15%伸び、サントリー酒類もウイスキー販売が1.6倍に増える見通し。日本の厳しい消費者に育てられた「日本の味」が、世界最多のアルコール飲酒量を誇るロシア国民に受け入れられつつある。

 アサヒの12年のロシアでのビール販売数量は前年比12%増の32万ケース(1ケースは大瓶20本換算)で、13年も36万ケースを予想する。同社は1998年から主力のビール「スーパードライ」の輸出を始め、2008年からは、ロシアのビール最大手に委託して現地製造を始めた。

 現在は、モスクワやサンクトペテルブルクを中心に販売展開。国内からビールサーバーのメンテナンスの人員を派遣するなど、品質を重視した取り組みが実って、20〜30歳代の若い男性を中心に人気に火が付いた。キリンビールも11年からロシアの委託工場を通じて「一番搾り」の製造販売を行っており「新鮮な状態のビールが受け入れられている」(同社)という。

 一方、ロシアでウイスキーの販売を強化するのがサントリーだ。「角瓶」「オールド」など6ブランドを輸出展開し、12年の販売数量は前年比1.9倍の2万5000ケース(1ケースは9リットル)に急増。13年も3万9000ケースと大幅な増加を見込む。ロシアでの試飲会など地道な活動を通じて、現地での知名度が高まったためという。

 ロシア政府が過去に明らかにしたところでは、ロシアの国民1人当たりの年間飲酒量は純アルコール換算で18リットル(ウオツカ50本相当)と世界最多。日本国内の酒類市場が少子化で縮小を続ける中、日本の味で巨大市場を酔わせようと各社の営業努力が続きそうだ。