６管内最速の巡視船・くろせ：所属変更で尖閣へ！

全国でも最新鋭の性能！

２０１１年４月に就役！

　８月７日から第１１管区海上保安本部（那覇市）所属となる、呉海上保安部の巡視船くろせ（３３５トン）の出港式が３０日、呉市宝町の同海上保安部桟橋であった。１１管の石垣海上保安部宮古島海上保安署で、政府が態勢強化を図る沖縄県・尖閣諸島の周辺海域の警備に当たる。

　３５ノット（時速約６０km）以上で航行できる「くろせ」は、６管の管内で最速の巡視船。２０１１年４月に呉海上保安部に就役し、海難救助などに当たった。東日本大震災では被災者の救助捜索活動もした。

　夜間の人命救助や監視能力に優れた赤外線装置のほか、遠隔操縦できる２０mm機関砲や放水銃も装備。全国でも最新鋭の性能を持つ。

　出港式では、呉海上保安部の福谷幸資部長が「引き続き国民の期待に沿えるよう対処してほしい」と激励。山田宏一船長たち２５人が乗り込んだくろせは、職員約３０人に見送られ宮古島に向けて出発した。