2013.08.26.

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西鉄観光バス・呼気検査:酒気帯びの事実を隠す!

同行運転手に身代わりを頼み!

バイパスチューブで息を吹き込ませる!




 西鉄観光バス(福岡市)は8月25日、乗務前に義務付けている呼気検査で、北九州支社所属の男性運転手(49)が検査器に呼気を吹き込むストローに細工をし、同行の運転手(56)が代わりに検査を受けていたと発表した。酒気帯び状態で、乗客35人を乗せてバスを運転した疑いがあり、同社で調査を進めている。

 酒気帯び運転は、決して許されない。その事実をごまかして、乗客を乗せてバスを運転していたとしたら言語道断だ。

 

 同社によると、男性運転手は23日に、同行の運転手と2台で、北九州市から観光客計70人を乗せて熊本県菊池市へ。同市で一泊して、翌24日に戻る予定だった。

 

 男性運転手は24日午前7時ごろ、同市のホテル駐車場で検査を受け、呼気1リットル当たり0・109mmgのアルコールが検出された。同社では数年前から乗務前の飲酒検査を行っており、アルコール分が2回以上検知されれば乗務禁止となる。そこで、酒気帯びの事実を隠そうと、卑劣な行動に出た。

 検査機は、呼気を吹き込む際に顔写真が撮影され、検査結果のデータとともに携帯電話を通じて自動送信される仕組みになっている。男性会社員はこれを悪用し、呼気を吹き込むストローに細工をしたのだ。

 

 ストローに穴を空け、長さ約1mのチューブをつなぎ、2、3回目の検査では、酒を飲んでいなかった同行運転手に身代わりを頼み、呼気を吹き込ませた。結果、アルコールは検出されず、検査をクリア。男性運転手は乗客35人を乗せ、何食わぬ顔で北九州市までの約170kmの距離を約2時間半かけて運転した。途中、事故はなかった。

 しかし、同社の管理者がバスのドライブレコーダーをチェックしたところ、バスの前で不審な動きをしている2人の映像を確認。今回の不正が発覚した。

 同社の調査に対して男性運転手は「前日(23日)の夜に缶ビールを1本飲んだ。2月に(ストローを)細工をした」などと説明。同行運転手は「頼まれたので、仕方なくやった」と釈明しているという。

 

 同社では過去にも同様の不正をした疑いがあるとして、詳しい調査を行った後に2人を処分する方針。安田堅太郎社長は「今まで聞いたことがない非常に悪質な手口。信頼を著しく損なう行為で、重い処分を検討したい」と謝罪した。