2013.08.31.

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琉大病院:未払医療機器代5億円・早期支払いをと!

県医療機器協会・異例の要求!


 琉球タイムスの報道で、琉球大学付属病院への医療材料の納入をめぐり、県内13社でつくる県医療機器協会(泰一会長)が、納品済み商品に多額の未払いがあるとして、早期支払いを求める文書を院長と学長宛てに送付していたことが8月29日までに分かった。

本年度に着手した経費削減の値下げ交渉が背景にあるが、業者団体による要求文書は異例。琉大病院は到着数日後には全業者と妥結したことを強調した上で「信頼関係で交渉を進め了解していたと認識していたので驚いている」としている。

 医療材料は注射器や注射針、カテーテルなど。4月から積み重なった支払いの遅れは8月中旬で少なくとも約5億円だった。対象全15社との妥結を受けて今月中に約2・9億円、その後も支払いは進められることになるが、業者側の不満はくすぶったままだ。

 協会側代理人は「経済的な圧迫に耐えられずやむなく契約した社もある。独占禁止法の優越的地位を利用した支払い遅延や減額に抵触する可能性がある」と指摘。値下げ交渉自体は否定していないが、その手法の見直しを求めている。

 4月から8月上旬までの納品済み商品の未払い額は協会主張で「少なくとも6億8千万円」。一方、琉大病院によると、未払い額は20日現在で約5億円、双方が納得した交渉範囲内との見方だ。

 協会側は、送付文書で業者間の足並みをそろえるまでは、値下げに従うと認めた業者への支払いも実行されなかった、とも主張する。これに琉大病院は真っ向否定しており、双方の主張が食い違っている。

 琉大病院は本年度から仕入れ値削減に着手した。医療材料の値下げ率は全国の国立病院で下から5番目と低く、今回の削減を実行しても全国平均を下回るとして削減の必要性を強調する。村山院長は「大学病院は独立採算。高度な医療を保つために削減に協力いただきたいと4月からお願いしてきた」と説明。一方で「時間がかかり支払いが滞ってしまった。小さな会社に負担になったことは反省している」と話している。