2013.09.08.

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米国・シリア攻撃費用:大幅に膨れ上がる可能性!

どこの政府も見積は低く!

国防長官の見積もり上回る!


 ヘーゲル米国防長官は5月4日に議会でシリアの化学兵器使用を阻止するための限定的な軍事行動に要する費用は数千万ドルに上る見通しだと述べたが、過去の経験から考えると、この数字は大幅に膨れ上がる可能性がある。

 巡航ミサイル「トマホーク」の発射には1発当たり120万〜150万ドルかかるほか、レーダーに探知されにくいB2爆撃機が基地から18時間飛行して爆撃を行うには1時間に6万ドルかかる。

 米シンクタンク、戦略予算評価センター(CSBA)の防衛予算アナリストであるトッド・ハリソン氏は「ヘーゲル長官のコメントには驚いた。彼の見積もりは低過ぎる」と述べ、数字は9月に終了する2013年度だけの金額ではないかとの見方を示した。

 シリアへの軍事介入費用の大半は軍需物資の補給に充当され、資金手当ては2014年度が始まるまで必要にならない。ハリソン氏は、国防総省が費用を現行予算の上限とは別に追加の軍事費として議会に支払いを要請する考えではないかとの見方を表明。「(軍事介入費用は)軍需物資の補給を含めると5億ドルとなり、攻撃対象の数によっては10億ドルに上ることになるだろう」と分析した。

 米海軍は2011年に対リビア軍事作戦で221発のトマホークを発射した。シリアへの攻撃に使用されるトマホークが同程度の数になれば、費用は1億ドルに上る計算となる。

 米海軍作戦部長のジョナサン・グリーナート大将は5日、作戦は現時点で予定外の支出を必要としていないと述べた。