2013.09.16.

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沙鋼船務有限公司:豪華客船「海娜」号・差押え!

5800万ドル(約57億6000万円)の債権で!

乗客約1650人・チャーター機で帰国へ!


 

 9月15日の報道によると、中国の海航旅業控股集団は、中国本土初の豪華客船「海娜」号が韓国・済州島の港に停泊中、現地の裁判所の差し押さえを受け、出港できなくなったと明らかにした。乗客約1650人が韓国クルーズの途中で、同社はチャーター機を用意し、同島から順次、乗客らを帰国させている。

 グループ企業に対し多額の債権を持つと主張する別の中国企業が差し押さえを申し立て、認められたという。14日、海航旅業ホールディングス集団有限公司は、中国本土初の豪華客船・海娜号が韓国・済州島の裁判所により差し押さえられたことを発表した。2300人以上の乗員、乗客は20時間以上にわたり、済州島から移動できずにいる。

 

 差し押さえを申請したのは同じく中国企業。江蘇省沙鋼集団有限公司旗下の沙鋼船務有限公司だ。同社の主張によると、海航旅業ホールディングス集団有限公司旗下の豪華客船運営企業に対し5800万ドル(約57億6000万円)の債権を有しているという。返済がなかったため海娜号の差し押さえを申請、済州島の裁判所が差し押さえを認可した。

 海航旅業ホールディングス集団有限公司側は保証金を支払う方針だが、週末のために裁判所が処理できず差し押さえが続いている。一方的な主張で差し押さえを申請し乗客の利益を損なったとして、海航旅業ホールディングス集団有限公司は損害賠償を請求する方針だという。

 客船は11日に中国・天津を出発。13日午後に済州島を離れ、仁川に向かう予定だった。乗客の大多数は中国人で、乗員は約650人。中国国家観光局は韓国側に早期の出港を申し入れた。 

 8月15日、ロイターは中国で盛り上がっているとされる豪華客船業界に関して、「十分な市場調査が行われないままでの無計画な設備建設や、中国人と外国人顧客との嗜好の違いなどの原因で、業界全体が将来的に“嵐”に遭遇する可能性がある」と報じた。

 中国が大型客船業界に参入し始めてからまだ10年足らず。しかし、業界ではすでに累計45億元(約720億円)以上を投入して、国内に専用の埠頭5カ所が完成している。さらに、現在建設中の埠頭が3カ所、計画準備中の埠頭が6カ所ある。

 中国交通運輸協会大型客船・クルーザー分会(CCYIA)のデータによると、中国では2012年に前年比8.8%増にあたる285隻の国際大型客船を受け入れており、旅客数から見れば、これまでの投資が今まさに利益を生みつつある状況にある。

 業界は多くの問題に直面していると指摘する。「豪華な施設は損失を出している状況」「埠頭建設などの計画に合理性がない」「停泊費用が高すぎる」「通関に時間がかかりすぎる」などがある。CCYIAの鄭[火韋]航副会長は、「各地方政府当局は十分な利益回収が見込めないランドマーク的な建築物に過度な投資をしている。埠頭建設も各地で盛んに進められているが、すでにある5大埠頭でさえ基本的には赤字の状況に陥っている」と現状を説明する。

 中国内地初の豪華客船が13日、韓国の済州島で現地の地方法院に拘束された。船上には乗客1659人を含む2300人余りがおり、身動きが取れない状態となった。中国メディア・中国新聞社が伝えた。

 

 記事は、客船を所有する中国企業が14日午後に「2300人余りを乗せた豪華客船が、済州地方法院に拘束されている」ことを明らかにしたと伝えた。この客船は13日午後4時に済州島から仁川に向けて出港しようとしたところ拘束されたということで、乗員650人、乗客1659人が20時間以上にわたって船内に閉じ込められた。

 この企業によると、債務問題でトラブルのあった別の中国企業が、同法院に対して客船の拘束を申請し、同法院がこの申請を認めて拘束を行ったという。中国の国家観光局は企業から連絡を受けた、直ちに韓国の文化スポーツ観光省と連絡を取って客船の早期解放を要求したことを明らかにした。

 15日なっても客船は解放されておらず、企業は同日午前より専用飛行機4機を手配して北京空港から済州空港に飛ばし、乗客の輸送作業を開始した。