2013.09.26.

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農水省:27日に諫早開門準備工事!

話合う場すらなく膠着状態!


 農林水産省は9月25日、国営諌早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防排水門の開門調査に向けた準備工事を27日に始める方針を長崎県などに伝えた。

 遅れていた農業被害を防ぐ事前対策工事はようやく9日から始まる予定だったが、地元住民の抗議で着手できず、見通しも立っていない。

 準備工事では、老朽化した堤防の補修と農業用のため池整備を計画している。2010年に確定した福岡高裁判決に基づき、国は今年12月20日までに開門調査を開始することが義務付けられている。 

 塩害などを心配する営農者らが、長崎地裁に開門差し止めを求めた仮処分の判断が11月12日に出る。

 長崎県議会は9月19日、「一方的に工事着手しようとした行為は地元住民の生命・財産を軽視している」と抗議する意見書を賛成多数で可決した。

 中村法道知事は同日の県議会で「引き続き、開門方針の見直しを含めて国に対応を求めていく」と述べた。江口健県議(公明党)の一般質問に答えた。

 農水省は工事を進めるため、5月から数百回にわたって戸別訪問を行い、8月には折り込みチラシを配布したが、地元の理解は得られていない。国の説得は行き詰まり、漁業者からは「国は、本音では開門調査をしたくないから説明や態度が曖昧なのでは」といぶかる声も上がる。

 膠着状態を抜け出す方策を見いだせないまま、開門期限は着々と近づく。