2013.10.06.

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中比領土で対立:不法就労・中国人138人大量拘束!

中国の強権・横暴行為に反発し!


 フィリピン移民局は10月4日、建設現場で不法就労していた中国人労働者138人の身柄を同日、拘束したと発表した。駐フィリピン中国大使館も「初歩的な理解にもとづけば」として、不法就労の事実を前提に対策をとる考えを表明した。中国新聞社が報じた。

 フィリピン移民局によると、中国人労働者138人の身柄を拘束したのは、マニラの約60キロメートルあまり南にあるカラカ市内の工事現場。改めて就労許可や必要なビザを所持していないことが確認されれば、本国に送還するという。

 駐フィリピン中国大使館報道官は「ニュースを見た。本件を極めて重視している」と表明。

「初歩的な理解にもとづけば」と前置きした上で、「身柄を拘束された中国人労働者はフィリピンの事業主が請け負っている発電所建設工事に従事していた。そして、就労許可の手続きをしていなかった」と述べた。

 大使館はただちに現地に職員を派遣し、「状況を確認し、実情にもとづいて、中国人労働者の保護などの措置をとる」という。

 移民局の責任者がバタンガス州カラカ市の建築工事現場で働いていた中国人労働者を現地の移民局事務所に連行し取調べを実施していると発表したことを伝えた。然るべき作業
許可や就労ビザを持っていないことが確認でき次第、本国へ強制送還されるとした。

 背景には、中国政府・外交部の洪磊報道官は4日の定例記者会見で、フィリピンが「中国は(領有権を争っている)スカボロー礁に建造物を作り始めている」と非難したことにつて、「事実と異なる」と反論した。しかし、「建造物を作ってはいない」とは明言せず、「黄岩島の主権と海域の秩序維持は、中国側の正当な権益」などと述べた。黄岩島はスカボロー礁の中国名。

 本年8月にも、海砂を不法採取を原因として、フィリピン当局が中国人15人を「電撃逮捕」している。

 フィリピン当局は海砂採取の現場で中国人作業員らを「突撃検査」し、そのまま逮捕した。中国人作業員の多くはフィリピン国内で仕事をする資格を持っておらず、査証そのものにも問題がある者もいるという。

 カガヤン州鉱業地質局のアチルダ主任は「中国人作業員は華夏貿易鉱業という企業に属していた。逮捕時には、海砂採取の作業をしている最中だった」と説明。現地はカガヤン州鉱業地質局と別の企業が海砂採取の権利を持つ場所で、華夏貿易鉱業に対しては違法な採取をやめるよう通告していたという。

 中国とフィリピンは南シナ海に浮かぶスカボロー礁(中国名:黄岩島)の領有権をめぐり、対立している。スカボロー礁はフィリピンのルソン島から西、約200キロメートルの沖合にある。中国が実効支配している西沙諸島(ベトナムも領有権を主張)の中心部からは東南東に約600km、海南島からは1000km程度の位置。