2013.10.27.

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中国:留学累計264万人・戻らない150万人はどこに!

優秀かどうかは別・人材が中国に戻らず!


 中国では2012年までに海外に留学した人が累計264万人に上るが、帰国した人は109万人のみだ。残る150万人はどこに行ってしまったのか。

 中国の経済発展と欧米経済の低迷により、特にここ5年間は留学して中国に戻る人が増えた。その数は08年に6万9300人、09年に10万人を超えて10万8300人となり、10年位は13万4800人、11年には18万6500人、12年に27万2900人と推移している。

 アナリストに言わせれば帰国するの数と、質は別の問題だ。帰国する人の多くは親の金で留学した若者たちで、必ずしも「優秀な人材」とは言えない。海外で専門技術を学んだ優秀な人材が帰国するケースは多くなく、海外流出はむしろ加速している。

 世界のハイテク産業の中心地となっている米シリコンバレーでは、ソフトウエア会社の技術管理職や実験室主任の約35%が中華系の人材だ。

 中国人の優秀人材が中国に戻らず、海外に流出したことが、中国の産業のイノベーション力不足の原因のひとつとなった。国連の世界知的所有権機関によれば、2012年の「世界イノベーション指数ランキング」で中国は141カ国中、34位にとどまった。

 年々留学者数が増加する中で、年間の「留学赤字」が7万人近くにまで上ったとした。近年では帰国する留学生が年々増加傾向にあるものの、その多くは非エリート人材であり、エリート人材が留学先にとどまる傾向は基本的に変わっていないとする分析を紹介した。

 その一方で、政府による人材流出防止策は金銭や家屋を与えるという「モノ」による食い止めにウエイトが置かれており、創業の環境や研究体制といった部分でも策を練る必要があるとする専門家の分析をもしている。