小林市新給食Ｃ入札：検討委員会の奇怪な解釈！（上）

検討委員会・会議録を覗いてみると！

理に合わない理論がまかり通る！

　宮崎県小林市の学校給食センターのプロポーザルで、宮崎アイホー落札したが、本紙も指摘している同点という摩訶不思議な決着の上、あろうことか金額再入札という前代未聞の入札で宮崎アイホーが落札したことは、稀に見る「官製談合」の典型例だろうと噂されている。

　滋賀県近江八幡市学校給食センター建設で大木建設・ＡＩＨＯ・ＮＴＴファシリティーズＪＶがプロポで落札したが、学校給食の建築では未経験の大木建設（東京）が満足に下請けも集めきれず、本年７月末の工期を大幅に遅らせ、１１月３日まで大木建設ＪＶが指名停止を受けている。

　教育委員会所管の給食用厨房機器の選定に当たっては、業界大手の４社が市場占有率９０％を占め、地元優先の発注方式をとっても「地元に製作所」が存在しない以上、落札メーカーら系列から機器類を仕入れ落札業者へ販売する蛸足仕入れ販売が横行し、寡占状態の解消に役立っていない。

　小林市の給食センターも、選定委員会の選定議事録を読んでみて「奇異に感じるのは、評価点数（小数点も対象）で選定するはずなのに、第９回（2013.5.30）、第１０回(2013.6.3)の検討委員会で、寄ってたかって“小数点以下を四捨五入すると同点だ”とし、同点なら金銭決着の再入札にする」としたことだ。

　小林市のプロポーザルは結果的には評価を無視し、単なる一般入札で決着をしたことにある。ちなみに、各地の同様の学校給食厨房プロポーザルで、落札結果は「評価点の合計であり、細かなところは小数点３桁まで判定し、出た評価点で落札者を選定している」のが常識である。

　小林市は、建前はプロポーザルであるが、中身は一般入札手法を採用したという奇妙な結果になっている。この件について、疑問の抱かず議会承認としたことは驚きである。

　各地の学校給食プロポーザルの結果を掻い摘んで掲載する。地域によっては、評価内容を公表しないところもある。

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①「野々市町学校給食センター調理等業務委託事業」についてプロポーザルを実施しました結果を報告します。
2010年3月1日
委託先事業者　　株式会社　グリーンハウス

事業者　　業務内容評価点　　見積額評価点　　　合計　　結果
A　社　　36.88 　　　　　　23.66 　　　　　　60.54
B　社　　32.08 　　　　　　19.12 　　　　　　51.20
C　社　　44.17 　　　　　　30.00 　　　　　　74.17 　選定
D　社　　31.88　　　　　　 24.97 　　　　　　56.84

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②湖東学校給食センター厨房設備機器設計プロポーサル審査
催平成24 年７月30 日
採点結果
Ａ社を１位とした委員５名
Ｂ社を１位とした委員３名
Ａ社を１位とした委員が５名となり、Ｂ者を１位とした委員３名を上回ったためＡ
社に決定。
Ａ社は、株式会社ＡＩＨＯ京都営業所

評価詳細はこちら

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③(仮称)津山市東部学校給食センター設計者選定プロポーザル審査委員会において審査した結果、最も優れた提案者を選定しましたので、以下のとおり公表します。
　審査日：平成２４年９月４日(火曜日)
　最優秀提案者：株式会社ゲン設計
　得点(８００点満点)：　６６５．５点

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④平成２４年１１月２６日
猪名川町立学校給食センター施設整備事業における優先交渉権者の決定
優先交渉権者（Ｂ社）
代表企業大和リース㈱神戸支店
協力設計事務所㈱浦野設計関西支社神戸事務所
協力施工会社㈱鴻池組神戸支店
協力厨房機器会社㈱中西製作所神戸営業所

配点表はこちら

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⑤明石市中学校給食センター厨房設備工事及び保守業務委託の選定結果
平成２５年５月３１日
二次審査結果
　　　　　合計得点　　　　　企画提案者
順位１　393.346　　　株式会社アイホー大阪支店
順位２　358.906　　　Ａ社
順位３　339.312　　　Ｂ社
・応募５者のうち一次審査を通過した上位３者による二次審査を実施。
・二次審査の結果、第一位の株式会社アイホー大阪支店を優先交渉権者として選定。

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⑥遠野市総合食育センター建築附帯施設（厨房機器）整備に係る指名型
プロポーザル方式審査結果
【審査結果等】
指名型プロポーザル方式による設計者の選定を厳正かつ公平に行うため、遠野市総合食
育センター整備事業に係るプロポーザル方式等審査委員会を設置し、提案内容を審査した。
(1)審査日平成23 年２月25 日（金）
(2)審査結果請負候補者株式会社中西製作所盛岡営業所
次点者日本調理機株式会社盛岡営業所

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⑦日向市学校給食センター建設に伴う、厨房機器一式購入事業公募型プロポーザルについて、下記のとおり最優秀提案者を決定
平成25年3月27日（水）結果通知

書類審査の総合得点が最も高い『株式会社中西製作所熊本営業所』を最優秀提案者に選定しました。

審査結果
提　案　者　合計得点
株式会社中西製作所熊本営業所　１０２.０２
提案者 A　　９５.３５
提案者 B　　８７.６４
提案者 C　　８６.１２

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⑧富士の郷食あいセンター厨房機器一式整備公募型プロポーザル審査結果
審査結果

（１）件名　　　　　　（仮称）富士の郷食あいセンター厨房機器一式整備
（２）　最優秀者　　　（株）アイホー　東京支店
（３）　審査結果　　　（株）アイホー　東京支店　　600.4点/800点（満点）
　　　　　　　　　　　　　※次点者以下の得点については、非公表。

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⑨田原市給食センター整備運営事業審査委員会の開催と、審議・審査等の経緯
平成２３年３月３１日までに次の７グループから参加表明
■資格審査を通過した応募者（提出順）
・藤建設グループ
・魚国総本社グループ
・東急建設グループ
・グリーンハウスグループ
・トヨタ生活協同組合グループ
・東洋食品グループ　　最優秀者
・吉川建設グループ

評価結果は　こちら

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⑩鹿屋市南部学校給食センター（仮称）厨房機器一式購入指名型プロポーザル結果

審査内容
(1) 指名業者数６業者
(2) 参加業者数５業者
(3) 審査概要
各提案者から提出された提案書類について、審査要領に基づき採点を行い、本プロポー
ザルの最優秀提案者を決定した。

業者名合計得点
鹿児島アイホー調理機㈱９５７．２点／１，２００点
Ａ社９０４．４点／１，２００点
Ｂ社８７４．６点／１，２００点
Ｃ社８７４．１点／１，２００点
Ｄ社８２８．７点／１，２００点

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⑪設計者及び厨房機器業者選定に係る提案競技（プロポーザル）の選定結果について
2013年11月1日
（仮称）長野市第四学校給食センター整備事業設計者及び厨房機器業者選定に係るプロポーザルについて、平成25年10月29日（火曜）選定委員会を開催し、５共同企業体から提出された技術提案書の審査を行った結果、次のとおり最優秀者を選定しました。
?最優秀者　株式会社エーシーエ設計・タニコー株式会社共同企業体

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⑫厨房機器選定の経過（議会議事録より）
那須烏山市学校給食センター新築工事の厨房機器購入に関してプロポーザル方式による業者選考の結果、日本調理機株式会社との間に物品購入仮契約書を締結をいたしました。

１２名の審査委員で審査を行ってまいりました。それぞれ審査項目については１５項目で、それぞれ業者からの提案とプレゼンテーションでの内容等を１５項目にわたりまして審査の中で評価をしてまいりました。その中で一番評価点数の高い日本調理機株式会社栃木営業所を選定したという結果す。

　上記１２件のプロポで、小数点以下を四捨五入して点数制御した自治体は１件も無い。

　次回は、小林市の検討委員会の茶番劇を紹介する。

　つづく