2013.11.28.

空母・遼寧艦隊:尖閣避け・台湾海峡経由で南シナ海へ!

アクセスカウンター
テレクラナビサクラ情報ヒルズタワークリニック

日本への刺激回避か!


 遠洋訓練のため中国山東省青島市の基地を出港した中国初の空母「遼寧」が、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域を通るルートを回避し、台湾西側の台湾海峡を通過して南シナ海に入る航路を選んだことが11月27日、明らかになった。同日付の中国紙、南方都市報が中国海軍関係者の話として伝えた。

 青島から南シナ海に向かう場合、台湾海峡ルートと、台湾とフィリピンの間のバシー海峡を抜けるルートの2つがある。「バシー海峡から南シナ海に入れば、日本周辺の敏感な海域を通り抜ける必要がある」とする同紙に対し、海軍関係者は「空母は、もう一つのルートを選択した」と明かした。

 中国の軍事専門家は、気象条件や周辺環境が複雑な南シナ海を選んだと分析しているが、日本を刺激しないよう、訓練海域やルートを選んだ可能性もある。

 中国海軍の空母「遼寧」の艦隊が台湾海峡を通過することに関し、台湾の国防部(国防省に相当)は26日深夜、「(中国軍の)空母戦力の形成は脅威を増大させているが、有効な対応策もあり、わが海・空域の安全は確保する」との声明を発表。市民に安心するよう呼びかけた。

 中国初の空母「遼寧」が同日に南シナ海に向けて出航し、初の長期航行訓練を行うと発表した。遼寧は護衛艦2隻、駆逐艦2隻と編隊を組む。環球時報が27日伝えた。

 中国のアナリストは「南シナ海は広く、海の状況が複雑なため、遼寧の航行試験、訓練に理想的な場所だ」と指摘した。

 ただ、世界の一部では東シナ海での防空識別圏設定に続いて伝わった空母出航のニュースが、「勃興する大国の攻撃性」を示すものととらえられている。日本の自衛隊は中国の空母を追跡する計画だという。

 中国国防大学の李莉教授は、「中国海軍は近年、急速に成長しており、公海での訓練の回数も増えた。他国は中国の空母が遠方で訓練する状況に慣れるべきだろう」と話した。

 中国軍や政府寄りの識者は、何としても軍部・政府の行動を正当化するため、よいしょ、のコメントが多くなり、世界を相手に「辻褄あわせの“ごり押しコメント”を声高に発する」ことが多くなるだろうし、空母による第一列島線の突破を公然とするには、まず、東シナ海の航空識別圏の拡大だろう。

 そうすることで、第一列島線を突破し太平洋へ出るまでの第2列島線までを大陸飛行場からの航空機で護衛し、第2列島線からは空母艦載機でと守備範囲を広げられる。

 日米双方が尖閣をどう防衛線に利用するのか。ただ無人島として置いておくだけなら、無為無策と思うのだが、、、。