2013.12.07.

アクセスカウンター
テレクラナビサクラ情報ヒルズタワークリニック

みんなの党:江田憲司氏・9日離党し年内に新党の方針!

現有勢力衆院17・参院18の35人!

同調10人規模か!


 みんなの党の江田憲司前幹事長(57)は12月9日に離党届を提出し、年内に新党を結成する方針を固めた。江田氏は7日、離党の理由について「みんなは結党の原点を失った。自民党に対抗しうる野党勢力を結集し、数の暴走に歯止めをかけなければいけない」と周辺に説明。9日午後に国会内で記者会見し、正式に離党を表明する。江田氏に同調して離党する議員は10人規模に上るとみられ、みんなの党は分裂する。

 みんなの党は2009年8月、第1次安倍政権で行政改革担当相を務めた渡辺喜美代表と、橋本龍太郎元首相の秘書官で前衆院議員だった江田氏が中心となって結成。しかし、野党再編の在り方を巡る路線対立から今年8月、江田氏は幹事長を更迭された。特定秘密保護法の衆院採決でも、江田氏は党の賛成方針に従わず、退席していた。

 みんなの党の勢力は衆院17人、参院18人の計35人。党内では安倍政権に近い渡辺氏の党運営に不満が出ており、秘密保護法の採決で反対した井出庸生(ようせい)青年局長、林宙紀(ひろき)副幹事長の2人のほか、井坂信彦衆院議員ら江田氏に近い数人が同調する見通しだ。江田氏は今後、党名や綱領などを協議し、年内に新党を発足させる。

 江田氏は野党再編を視野に入れており、自らの離党・新党結成をきっかけに他党の議員にも合流を呼び掛けたい考えだ。10日には、民主党の細野豪志前幹事長、日本維新の会の松野頼久・国会議員団幹事長らと勉強会を発足。12年衆院選と7月の参院選の自民大勝により、国会は「自民1強」状態が進み、閉塞感の漂う野党勢の接着剤になる可能性もある。

 国会議員5人以上の政党要件を満たし、年内に政党として届け出ると、来年の政党交付金が受け取れる。交付金は1月1日現在の党所属国会議員数と、直近の衆院選や参院選の得票率に基づき算定されるため、年末に新党を結成するケースが多い。

 関係者によると、離党するのは江田氏のほか、林宙紀(比例代表東北)▽青柳陽一郎(南関東)▽井出庸生(ようせい)(北陸信越)▽井坂信彦、畠中光成(近畿)の衆院議員ら。

 参院からは川田龍平(比例)、藤巻幸夫(同)両氏らが離党する見込みで、衆参両院で15人以上の規模になる可能性もある。すでに離党した柿沢未途(みと)衆院議員(無所属)も参加する。

 政党交付金を受けられる所属議員5人の政党要件を満たすのは確実で、民主、維新両党を巻き込んで野党再編を起こし、自民党政権に対峙(たいじ)する「受け皿」づくりを目指す。新党名や綱領については、同調者と話し合って決める方向だ。

 日本維新の会の松野国会議員団幹事長は、江田氏らが離党する意向であることについて、「野党再編の1つの幕開けになればと注視している。統一会派なり、連携を呼びかけていきたい」と述べ、「江田新党」との連携に意欲を示した。