2013.12.20.

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徳田マネー:猪瀬知事の次はだれだ!

亀井静香の2千万円・不発か追求か!


 発言を二転三転し続け、議会と都民を煙に巻いてきた猪瀬東京都知事が、ついに年貢を納め、辞職を表明した。マスコミは「次」の知事候補のウワサを流すとともに、徳洲会の金に群がり「毒まんじゅう食らった政治家」は誰かの記事に向うはず。

 TVコメンテイターも「捜査」「司法」「刑事事件」といった言葉が飛び交う。「辞めたので、あとは捜査当局を見守りますなんてのではダメ」(金井辰樹・東京新聞中日新聞政治部長)と指摘するが、メディアは総じて、本来は知事自ら真実を語る責任があり、そうしてほしいが、現実には期待できなそうで、あとは司直にゆだねるしかないといった論調である。

 彼らの論調は「猪瀬さんだけでなく、亀井静香さんに2000万円が渡っていたり、いわゆる『徳田マネー』は広がりをみせている。それらを全体的に解明していくべきだ」(政治アナリスト・伊藤惇夫)と、徳州会がらみでも猪瀬の「次」がウワサになっていた。

 3年前に億単位の巨額マネーが動いたとされる政界工作。詳細につづられた工作の一端に、民主党の前原誠司元外相の名前が出てくるのが「能宗告白文」だ。

 今年1月末に役職を剥奪されそうになり、反撃として83ページに及ぶ能宗が仕掛けた政界工作の実態を書いたものだ。 

 特捜部も「告白文」をもとに捜査の参考にし、選挙違反を突破口に徳洲会幹部や徳田一家を逮捕した。内容の真偽は不明だが、徳田と昵懇の石原慎太郎や亀井静香をはじめ、鳩山由紀夫、菅直人の元首相2人など、複数の大物政治家の実名が登場する。

 見ず知らずのやつに5000万円もの金は出さない。猪瀬は政治団体木村氏に導かれ徳田虎雄氏に会ったようなことを言うが、知事選告示前の2012年11月に設立された猪瀬直樹の2政治団体に、計374万円の寄付を受けていた。

 話は戻るが、民主党政権の誕生直後に始まった「メディカルツーリズム」の実現で、海外から病気の治療や健康診断を目的に来日する外国人に、最長6カ月の滞在を認める「医療滞在ビザ」を新設すると発表。

 政府決定の裏に〈前原大臣に対し、徳洲会にプラスになるだろうと高見氏が強力にメディカルツーリズムを推進すべきだと膝を付き合わせて説いたことが極めて大きく影響している〉〈前原氏が外務大臣になった際には、メディカルツーリズム構築へ向けた医療ビザ創設への働きかけも相当強力に行った〉と記されているのだ。

 「告白文にある高見氏とは、前原氏が国交相時代に特別参与に任命した高見裕一元衆院議員のこと。前原氏とは93年に日本新党から出馬して初当選した同期で、96年の旧民主党結党にも一緒に参加した仲。1期やっただけで選挙に負け続けですが、古巣の民主党中枢とのパイプを誇示していたようです」(政界関係者)

 能宗主導で徳洲会がメディカルツーリズムのコンサル業務に関して、高見氏と交わしたとされる契約金額、告白文によると、成果と関係なく15億8000万円という異常な額の契約を結び、すでに高見氏の関連会社に計2億4140万円を支払ったという。高見氏は「全部(仕事を)やってます。と答えている。

 能宗告白文は、見ようによっては「告発文」とも取れる。名前が出ている議員も、師走の寒さが身に沁みそうだ。