日向市・新庁舎設計プロポ：最優秀は内藤廣！

建設工事費は３８億４０００万円！

　宮崎県日向市は１２月１７日、新庁舎建設設計業務の公募型プロポーザルで、６者を対象に２次審査の公開プレゼンテーション・ヒアリングを実施した結果、最優秀者に内藤廣建築設計事務所を特定した。同者は市が別途選考した３グループの市内設計事務所候補者をヒアリングし、年内にも１グループとＪＶを編成した上で、市と契約手続きを進める。

　防災拠点、環境負荷の低減、市のシンボルとしての親しみやすさ、ライフサイクルコストの低減－－の４項目を提案課題に設定し、プロポーザル審査会（会長・竹下輝和九州大大学院人間環境学研究院教授、７人で構成）で審査した。

　業務内容は新庁舎建設と外構工事に関する基本計画の策定支援と基本・実施設計。基本計画、基本設計段階でワークショップを開く。履行期限は２０１５年１１月３０日。

　基本構想では、「市民が奏でる交響空間、優しく強く温かい庁舎」を理念に、ユニバーサルデザインの導入、市民サービスの向上、防災拠点など６つの基本方針を設定している。想定規模は６階建て程度で延べ約１万２０００㎡。建設工事費は３８億４０００万円、設計・監理、解体、外構工事などに約４億円を見込み、消費税を含め事業費は４５億円を上限とする。

　建設用地は同市本町にある現庁舎敷地東側の駐車場エリアなどを充てる。現本庁舎、第１別館、水道庁舎は新庁舎完成後に解体する。

★最優秀者　株式会社　内藤廣建築設計事務所

最優秀者の技術提案
○課題１：防災の拠点施設となる安全・安心な庁舎
○課題２：環境負荷の低減を考慮した地球環境に優しい庁舎
○課題３：市のシンボルとして市民に親しまれる庁舎
○課題４：ライフサイクルコストの低減が図られた庁舎
※　この技術提案は、設計者を選定するために、その取組方法等について提案を求めたものであり、設計業務の具体的な内容や成果品の一部を求めたものではありません。

☆優秀者（次点）　株式会社　隈研吾建築都市設計事務所

日向市新庁舎建設設計業務プロポーザル審査会

会　長竹下　輝和九州大学大学院人間環境学研究院教授
副会長出口　近士宮崎大学工学部教授
委　員山口　ひろ子イゴス環境・色彩研究所所長
委　員原田　隆典宮崎大学工学部教授
委　員直野　あつみ日向市男女共同参画推進審議会副会長
委　員小林　隆洋日向市副市長
委　員甲斐　敏日向市企画政策部長