2014.02.20.

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インドネシアとシンガポール対立:軍艦の命名で!

爆弾テロを起こした海兵隊員が原因!


 シンガポールとインドネシアの関係が、軍艦名をめぐり悪化している。

 インドネシア海軍が新たに配備するフリゲート艦をかつてシンガポールでオフィスビル爆弾テロを起こした海兵隊員2人の名前にちなみ、「ウスマン・ハルン」と命名したことで、シンガポールとの関係がぎくしゃくしている。

 シンガポールのン・エンヘン(黄永宏)国防相は2月18日、問題のフリゲート艦のシンガポール寄港を認めず、同艦が参加する軍事演習にも参加しないと表明。「今回の命名は二国間関係を損ねるものだ」との認識を示した。

 問題の爆弾テロは、シンガポールがマレーシアから追放される直前の1965年3月に繁華街オーチャード・ロードのオフィスビル「マクドナルド・ハウス」で起き、3人が死亡した。実行犯の2人は68年に死刑が執行されている。シンガポールは独立直前で、まだマレーシアの一部だった。

 当時、インドネシアのスカルノ政権は、マレー半島部からサバ・サラワクに至るマレーシア連邦の成立を「インドネシア包囲」と受け止め、マレーシアに対する対抗政策(コンフロンタシ)を取っていた。シンガポールは当時、マレーシアの一部だったため、爆弾テロが頻発した。

 非同盟国家インドネシアのスカルノ政権は当時、英国主導で成立した連邦国家マレーシアと激しく対立しており、シンガポールはこれに巻き込まれた。2人は処刑後、故国で英雄として祭られている。