2014.03.14.
厚生年金加入漏れ:350万人超・政府推計!
雇い主の違反!
基礎年金・保険料納付「64歳まで」案!
会社員向けの厚生年金に入る資格があるのに、雇い主が手続きを怠り、加入できずにいる人が350万〜400万人にのぼるとみられることが、政府の推計でわかった。雇い主が保険料の負担を免れ、従業員らは保険料が全額自己負担となる国民年金への加入を余儀なくされている。
一方、国民年金の保険料を5年延長する方向だ。
厚生労働省は、全国民に共通する基礎年金(国民年金)の保険料納付期間を、現在の20〜59歳の40年間から延長する方向で検討に入った。60歳を過ぎても働く人の増加にあわせ、64歳までの45年間に延ばす案が軸だ。
納付期間が延びると、もらえる年金額も増える。少子高齢化に連動した年金の減額をやわらげる狙いもある。期間延長は義務にせず、任意で選べるようにする案もでている。
納付期間の延長は、年金制度が安定して続くかを5年ごとに点検する「年金財政検証」に合わせた制度改革の柱になる。厚労省は、延長による年金額への影響などを検証のなかで試算。その結果をふまえて6月以降に議論し、年内に具体策をまとめる方針だ。