2014.03.27.

アクセスカウンター
着物買取着物買取カラコンライフブランド買取

西部ガス:火力発電所計画・自由化にらみ布石!

アセスメントを開始!

大阪ガスと提携!


 九州の北部を営業拠点にする国内第4位の西部ガスが大規模な火力発電所の事業化調査を開始した。電力会社の火力発電所に匹敵する160万kW級を北九州市の臨海地域に建設する計画で、2020年度の運転開始を目指す。建設予定地の隣にはLNG(液化天然ガス)の基地がまもなく完成する。

 西部ガスは24日、北九州市若松区の臨海地区に計画している液化天然ガス(LNG)火力発電所(最終出力160万kw)の建設に必要なアセスメントの手続きを開始したと発表した。アセス終了には3〜4年かかる。

 経済産業省と福岡県、北九州市に同日、施設規模など概要に加え周辺海域や住宅地に影響がないことを説明した環境配慮書を送付した。配慮書は4月24日まで、北九州市役所や西部ガス北九州支社(小倉北区)などで公開し、意見を求める。

 西部ガスの計画によると、今年11月に運用を始める「ひびきLNG基地」の隣接地(23万u)に最新鋭のガス火力発電所を建設する。ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせ、発電効率がよい「コンバインドサイクル」方式を採用。平成32年度の稼働を見込んでおり、最終的には総出力を160万kwとする。

 大阪ガスは西部ガスと発電事業で提携する方針を固めた。大ガスは西部ガスが北九州市で進めるガス火力発電所の建設計画に参画する。両社は共同出資会社を設立する見通し。都市ガス大手が大型発電所の建設で提携するのは初めて。2016年の電力全面自由化を見据え、ガス会社の発電所建設が広がれば、価格競争も激しくなりそうだ。

 西部ガスが3月27日、発電所建設で大ガスとの提携を発表する。西部ガスは火力発電の経験がなく提携。これまで西部ガスの電力分野の取り組みは太陽光発電にとどまっていたが、火力発電所の運転開始に向けて小売事業にも参入する見通しだ。電力会社とガス会社の競争が全国各地で激しくなっていく。