2014.04.07.
みんな渡辺代表・辞任:的外れな釈明!
8億円借入の責任とる!
個人商店を脱却できるか!
みんなの党の渡辺喜美代表は4月7日午後5時前、国会内で記者会見し、化粧品会社会長から8億円を借り入れた問題の責任を取り、代表を辞任する意向を表明した。
化粧品会社「DHC」の吉田嘉明会長から計8億円を借り入れていたことが問題視され、この借入金問題では党内部からも批判が出ていた。
吉田会長は3月26日、「週刊新潮」に寄稿した手記で、09年〜12年の衆院選までの間に、渡辺代表へ計8億円を貸し付けていたと明かし、問題が表面化していた。
政治資金収支報告書への記載がなく、選挙資金に使われていたのであれば公選法違反などの疑いがあったが、渡辺代表は「個人的」な支出と表現。主な使途として酉の市での熊手購入などを挙げていた。
これに対し、みんなの党最高顧問の江口克彦参院議員が3月31日、マスコミの取材に対し、渡辺喜美代表の進退について「即刻、今日中にも辞任すべきだ」と述べたことで党内の批判が公然化。
4月5日には、浅尾慶一郎幹事長が、横浜市で講演し、「党としてけじめをつけた上で反転攻勢していく」と述べ、近く渡辺氏に辞任を求める考えを示し、辞任が不可避となっていた。
党内で辞任を求める声が広がったことや、今後の党運営や選挙への影響を考慮し、混乱を収拾する必要があると判断した。ただ、渡辺氏は詳しい資金の使途などを明らかにしておらず、説明責任を問われるのは必至。公職選挙法や政治資金規正法に抵触するかどうかも焦点となる。
会見で渡辺氏は、「一連の報道により、大変心配、ご迷惑をかけた。全ての責任は私にある。代表の職を辞す」と述べた。また、渡辺氏は「一議員に戻る」と語り、議員活動は続ける意向を示した。
渡辺氏は、支援者だったディーエイチシー(DHC)の吉田嘉明会長から、参院選直前の2010年6月に3億円、衆院選直前の12年11月に5億円を借り入れた。このうち約5億5000万円が返済されていなかったが、7日の会見で渡辺氏は、全額を返済したことを明らかにした。
ただ、吉田氏が選挙資金として貸したと説明しているのに対し、渡辺氏は「個人的借り入れ」と主張。酉(とり)の市の熊手を購入したなどと発言して党内外から批判を浴びていた。