2014.04.25.

アクセスカウンター
着物着物宝石買取カラコンブランド買取【ブランドファン】

お金持ちほど長生き:平均寿命は所得に比例!

公平にする方法は見つからない!


 ブルッキングス研究所のエコノミスト、バリー・ボスワース氏の分析によると、裕福になればなるほど長生きできることが明らかになった。しかも、その差は拡大しつつあり、特に女性の場合に顕著になっている。


 ボスワース氏はミシガン大学による健康と退職に関する研究データを分析した。この研究は2万6000人の米国人を対象に、加齢に伴う健康と仕事の変化について追跡したもの。このデータが特に価値を持っているのは、同じ人物を2年ごとに追跡調査した研究だからだ。


★所得層別に見た55歳男性の平均的な残寿命(濃青:1940年生まれ、薄青:1920年生まれ)

 良いニュースは、男性の場合、すべての所得層で以前よりも寿命が延びていることだ。だが、富裕層のほうが寿命の延び方が大きい。

 1940年に生まれた男性が80年代に働き盛りとなったとき、所得が上位10%の中に入っているとしよう。その男性が55歳になった時、彼はあと34.9年、つまり89.9歳まで生きられる可能性が高い。これは他の条件が同じ1920年生まれの男性より6年長い。

 また、所得が下位10%の40年生まれの男性に55歳時点で残されている寿命はあと24年で、20年生まれの男性より1年半長いだけだ。


★所得層別に見た55歳女性の平均的な残寿命(濃緑:1940年生まれ、薄緑:1920年生まれ)

 女性の場合は話が違ってくる。どの収入層でも、20年生まれと40年生まれの女性は男性よりも長生きだ。だが女性は、収入と寿命の関係では男性の場合よりも特徴的だ。最富裕層の女性では40年代生まれの方が長生きするのに対し、下位40%の低所得層では40年代生まれの方が短命なのだ。


 ボスワース氏は「所得層の底辺では、女性の暮らしは急速に向上しているわけではない」とし、「喫煙がその原因である可能性が高い。女性の喫煙は低所得層にかなり多い」と述べた。

 「低所得層の人々の寿命が延びていないなら、(結果として、社会保障の給付金は)実際には削減されているのと同じだ」と話す。「給付金をもらえる年月が短いためだ」

 20年生まれの裕福男性が65歳で退職すると、給付金を19年間もらえることになる。40年に生まれたこの男性の息子が67歳で退職すると、給付金は24年間もらえる。そう、退職年齢が上がっても長生きするからだ。

 これは低所得層には当てはまらない。富裕層に比べて寿命が短いため、退職年齢が上がれば、給付金をもらえる年月が減るためだ。

 ボスワース氏は「これを公平にする効果的な方法を見つけるのは本当に難しい」とした上で、「これは深刻な問題だ」と述べた。