2014.05.19.

アクセスカウンター
着物買取着物買取着物買取カラコン平成着物スタイル

中国・影の銀行対策:銀行間借り入れの抑制を指示!

規制あれば対策ありの委託貸付!

企業が銀行を介在→別の企業に資金貸付け!


 中国当局は市中銀行に対し、銀行間の借り入れを抑制するよう指示した。国内の金融システムに打撃を与える恐れのあるシャドーバンキングの伸びを抑えるが狙い。

 中国人民銀行(中央銀行)のウェブサイトに5月16日に掲載された声明によると、各商業銀行は銀行間借入残高を債務の3分の1以下に制限しなければならないほか、金融機関への貸し出しはTier1資本の50%を超えてはならない。人民銀は、金融機関が銀行間の資金調達期間の管理を改善し、流動性リスクを抑制する必要があるとの認識を示した。

 中国政府が「影の銀行(シャドーバンキング)」の対策として流動性の引き締め政策を実施するなか、一部企業が「委託貸付」という方法で資金調達を行っているとし、「委託貸付が新たなリスクとして浮上してきている」と伝えた。

 委託貸付とは、企業が銀行を介在させたうえで別の企業に資金を貸し付ける制度だ。環球外匯の報道によれば、2013年の委託貸付の規模は前年比で約2倍の約2兆5500億元(約41兆6670億円)に達するなど急速に膨張している。

 委託貸付を利用した企業間貸付の多くは「中国政府が貸し付けを減らすよう要求している不動産建設やインフラ建設などの事業に流れ込んでいる」という。

 委託貸付によって資金が不動産建設などに流れこむ一方で、中国ではすでに不動産市場に冷え込みの兆しが見え始めている。不動産価格が大幅に上昇していた数年前なら状況は違っていたかも知れないと前置きしつつ、企業の融資や投資をめぐる外部環境が改善されていないなかで委託貸付が債務不履行となることは何ら不思議なことではないとし、「わが国では14年以降、委託貸付の債務不履行が頻発する可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

 事実、すでに委託貸付による融資が回収不能に陥るケースも出始めており、証券時報によると、造船会社の舜天船舶が不動産開発会社に貸付委託として融資した9000万元(約14億7000万円)の元本と1543万元(約2億5200万円)の利息が債務不履行になっている。