2014.05.22.

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規制委員長:火山観測異常あれば原子炉停止を!

川内原発・再稼動条件とも取れる!


 原子力規制委員会の田中俊一委員長は5月21日の記者会見で、運転再開に向けて審査が進む九州電力川内原発(鹿児島県)をめぐり、周辺火山の観測で異常が見られた場合に「相当厳しい判断で、原子炉を止めていただくことになる」などと述べ、安全性をより重視した判断を九電に求める方針を明らかにした。

 川内原発周辺には、過去に巨大噴火を繰り返した「カルデラ」が集中しており、敷地に火砕流が到達した可能性が高いとされている。九電は「巨大噴火の可能性は低い」として、地殻変動を観測するなどカルデラを監視しながら運転を再開したい方針。

 これは、九州電力は優先審査の決まった川内原発について、約3万年前に鹿児島県の姶良(あいら)カルデラで起こった大規模な噴火にともなう火砕流が原発の敷地まで及んでいたとする試算結果を初めて示しました。九電側は「原発の運転中に破局的噴火が発生する危険性は十分小さい」と評価している。

 九州電力は、監視体制について姶良カルデラなどの周辺に観測機器を新たに3か所設置して強化するとともに、噴火につながる地殻変動やマグマについて、より細かい判断基準に変更すると説明した。これについて規制委員会から大きな異論は出ず、九州電力が新たに示した火山の監視体制の強化策をほぼ了承した。 

 九州電力は規制委員会から求められた審査に必要な書類の再提出に今月末までかかる考えを示していることから、審査の終了は7月以降にずれ込む見通し。

 同日、福井県の住民らが関西電力を相手取り、大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働の差し止めを求めていた訴訟で、福井地裁(樋口英明裁判長)は21日、「運転をしてはならない」との判決を言い渡した。判決では「具体的な危険性が万があれば、差し止めが認められるのは当然」と断じた。

 原子力規制委員会の田中俊一委員長は21日の記者会見で「司法の判断について申し上げることはない。大飯については従来通り、われわれの考え方で(再稼働の前提となる)審査をしていくことになる」と述べた。これで、再稼動に向けた方針に変更はないと見える。