2014.05.24.

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名村造船・佐世保重工を10月買収:国内造船3位に!

船舶用LPGタンクシステムは好調・佐世保重!

9月26日付で上場廃止!


 造船業界4位の名村造船所は5月23日、10位の佐世保重工業を買収すると発表した。10日1日付で佐世保重工を完全子会社化する。これにより、名村造船は竣工量で3位に浮上する。

 買収は株式交換方式で行い、佐世保重工の株式1株に対し、名村造船の株式0.128株を割り当てる。2014年3月期連結業績は、名村造船が売上高1245億円で純利益126億円。佐世保重工は売上高309億円で2期連続の純損失と、厳しい経営が続いていた。

 中堅造船会社の名村造船所(本社・大阪)と佐世保重工業(本社・東京)は規模を大きくして、材料などを安く買えるようにして、国内外のライバルに対抗するねらいだ。

 日本造船工業会によると、2013年につくった船の大きさの合計(建造量)は、名村造船が4位で佐世保重工が10位だった。統合すれば3位に浮上する。

 佐世保重工は9月26日付で上場廃止になる。

 統合後は竣工量で国内造船所2位のジャパンマリンユナイテッドに次ぐ規模となる。同日都内で開いた記者会見で名村造の名村建介社長は、造船会社の国際競争が激化する中、「客から求められる省燃費性能や市場環境の急激な変化に対応するためには、規模の拡大が条件」と強調。「両社の経営資源をあわせ効率的に活用することで、生き残りを図る」と説明した。統合により設計力の向上や、ガス運搬船など新分野への事業拡大、調達コストの削減などが実現できるという。

 同席した佐世保の湯下善文社長は、名村造の完全子会社となることに関しては「組織をシンプルにし、機動力を高めて短期的に統合の効果を発揮するためにはこれしかない」と話した。