官製談合:南島原市長・1000万円受領!
ほかにも隔測落札2件!
大金が動いていないか!
長崎県南島原市発注のポンプ場工事を巡る官製談合事件で、官製談合防止法違反容疑など
で逮捕された同市長、藤原米幸容疑者(67)が、落札業者側から受け取った現金が1000万円に上ると話していることが28日、関係者への取材で分かった。別の工事での情報漏
えいも示唆しているという。長崎県警は、入札で便宜を図った見返りに現金を受け取った収賄容疑の立件を念頭に調べている。
関係者によると、藤原容疑者は南島原市の資材販売業「ナカムラ実業」社長で親戚の中村泰久容疑者(52)=同法違反容疑などで逮捕=を通し、落札した福岡市の電気設備業「隔測計装」側から少なくとも1000万円を受け取ったと認め、別の工事でも隔測計装側に便宜を図ったことも示唆しているという。ナカムラ実業は隔測計装の下請け。
逮捕容疑は、2012年6月のポンプ場工事の指名競争入札を巡り、共謀して隔測計装長崎営業所に入札参加で便宜を図り、最低制限価格(約9600万円)に関する情報を知らせ、9900万円で落札させたとしている。この入札には他に11社が参加していた。
同市は翌7月にも別のポンプ場工事を巡る指名競争入札で同じ12社を指名。隔測計装が1億640万円(最低制限価格約1億411万円)で落札した。同社は藤原容疑者の市長就任(10年)以前は同市での受注実績がなかったが、就任後は計6件(総額約5億円)を受注。県警は、逮捕容疑と同様の構図で、別の工事でも藤原容疑者らが同社側に便宜を図った可能性もあるとみている。
2014.06.02.