2014.06.05.

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大分・宮崎新幹線計画:ずるりと復活か!

誰に聞いても・実現可能性はない!

知事は数十年先を見据えてというが!

過疎化対策が先ではないか!


 40年前に国の計画に盛り込まれながら、実現しなかった大分・宮崎両県を走る新幹線の計画が、ここに来て再浮上してきた。両県は、2011年に全線開通した九州新幹線鹿児島ルート(博多ー鹿児島中央)から外れた「東九州」に位置する。

 国土交通省によると、大分、宮崎を通る「東九州新幹線」の計画ができたのは1973年。全国新幹線鉄道整備法に基づき、当時の運輸大臣が「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線
を定める基本計画」の中に盛り込んだ。内容は、東九州新幹線の起点は福岡市から「大分市付近」「宮崎市付近」をへて、終点の鹿児島市に至る、という経路だけで、具体的な内容は
何もなかった。

東九州新幹線が基本計画になった同じ年に、九州新幹線鹿児島、長崎の両ルートは整備計画に格上げされ鹿児島ルートは完成し、長崎ルートは着工した。東九州新幹線40年間整備
計画にも上がっていない。

 浮上のきっかけは、2012年10月。九州地方知事会で、大分県の広瀬勝貞知事が議題に取り上げ、「東九州新幹線の整備計画路線への格上げ」を盛り込んだ文書を採択。当時の民主党政権に働きかけた。これが大分県、宮崎県などでつくる「東九州新幹線鉄道建設促進期成会」が2014年1月、宮崎市内で特別講演会を開催。

宮崎県では、知事や宮崎市長の積極的な発言が報じられている。一部報道によると、今年末にも実施される知事選で、河野俊嗣知事は「東九州新幹線の建設推進」を公約に掲げ、再
選を目指すという。同県の担当者は「予算がかかる話だし、いきなり動く話ではないことは重々承知している。数十年単位の活動になる。ただ、『孫を新幹線に乗せる』と意気込む声が地元にあり、可能性をつなぐために要望活動を続けていく」と意欲をにじませる。

 国交省の担当者は「まずは整備計画になっている新幹線の建設が優先。仮に基本計画の路線を整備計画にするなら、需要があるか、費用対効果はあるのか、きちんと検討する必要がある」と指摘する。

 JR九州の広報担当者は、「弊社として言えるものは何も持ち合わせていない。現状では何とも申し上げようがない。国の方に聞いてください」という。

 大分、宮崎両県はまだ需要調査を行っていない。ただ、人口だけみても、大分117万8000人、宮崎112万人(2013年10月現在)。都道府県別の人口ランキング各33、37位で、2012年度のJR九州の駅別乗車人員(1日平均)上位30駅をみると、博多(福岡市)がトップで10万8867人、鹿児島中央は3位で1万9973人。大分は4位の1万6982人で健闘しているが、宮崎は4715人である。

新幹線を建設するには、1km当たり70億円かかると言われる。現在の在来線(小倉〜鹿児島間)で462.6kmに上る距離の新幹線を仮に作ると、単純計算で3兆2382億円かかる。

 現政権を含めこれからの5年は東京オリンピックで明け暮れる。その後に、新幹線を利用する人口がどれほど多くなるのか、逆に過疎化対策が重要な両県に建設資金負担を賄えるの
か、、、、夢を語るには良いが、実現は夢物語に終わりそうだ。