2014.06.09.

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唐津沖海砂採取:悪影響確認できず!

検討委が最終報告書!


 唐津市沖の玄界灘で海砂を採取していることが環境や漁業に影響を及ぼしているかどうかを4年にわたり調査してきた有識者による県の検討委員会は6月4日、影響は確認できなかったとする最終報告書を県に提出した。ただ、大きくくぼんだ海底が将来的に貝類などの底生生物に影響を与える可能性もあるとして、調査を継続するよう提言した。

 県河川砂防課によると、唐津市沖では少なくとも30年以上にわたり、コンクリートやアスファルトに加工するための海砂を県が許可した業者が採取。現在は年間100万m3という。

 検討委は2010年度から、馬渡島の北部と小川島の東部、北部の計3区域(計368ヘha)の深さ50mの海底で、海砂を採取したときの水の濁りや底生生物の生息、砂の汚染などを調べた。その結果、いずれも周辺の海域と大きな違いはなかったという。

 漁業への影響はデータがなく、調べることができなかった。

 海底には深さ5〜10mのくぼみが無数にあった。この3区域では07年以降、商業用の海砂採取はしておらず、6年たっても元の状態に回復していなかったと考えられるという。報告書は「回復には相当の年月がかかり、生物に大きな影響を与える可能性は否定できない」とした。委員長のNPO法人有明海再生機構理事長の荒牧軍治氏(佐賀大名誉教授)は「生物や環境への影響を明らかにするには20年以上の追跡調査が必要になる」と話した。