2014.09.25.

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川崎町発注工事談合:再逮捕・町長派に辞職の声!

議会のおたおた・選挙目当てか!


 福岡県川崎町の発注工事を巡る官製談合事件で、県警は9月16日、入札で便宜を図った見返りに現金を受け取ったとして、川崎町長、小田幸男被告(66)=官製談合防止法違反罪などで起訴=らを加重収賄容疑で再逮捕した。また、贈賄容疑で同県宇美町の測量設計会社「トゥービック」社長、鶴岡修司被告(55)=同=を再逮捕した。

 県警は加重収賄容疑で他に川崎町の土木建築会社「五洋」社長、野村博樹被告(53)=同=を再逮捕。新たに、同町田原、川崎町議、掛橋要一容疑者(51)を加重収賄や官製談合防止法違反の疑いで逮捕した。

 小田容疑者の逮捕容疑は昨年9月に行われた町営住宅の設計業務を巡る指名競争入札で、鶴岡容疑者に選ばせた6社を入札参加業者として不正に選定。同年10〜11月、謝礼などとして野村、掛橋両容疑者と共に複数回にわたって現金計数百万円を受け取った疑い。

 計7社が参加した入札では鶴岡容疑者の会社が4840万円で落札。落札率は95.63%だった。

 川崎町議会(定数17)の全員協議会が18日開かれ、小田幸男町長への辞職勧告決議を求める意見が出た。16日には決議案を否決したが、直後に小田町長が加重収賄容疑で再逮捕されたため「認否に配慮して静観する状況ではなくなった」との意見が出た。29日の議会運営委員会で方向性を出す見通し。

 16日の本会議では、反町長派の提案した辞職勧告決議案を賛成少数で否決する一方、フェイスブックで議会を中傷したとして反町長派町議への辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。その数時間後に小田町長と町長派の掛橋要一町議が、収賄より罪の重い加重収賄の容疑で逮捕され、過半数を占める町長派にも動揺が広がり始めた。

 18日は見月勧議長が「町は大変揺れているが、議会人として粛々と対応してほしい」と述べ、意見を求めた。これに対し、16日の採決では反対に回った2人が「町長に辞職勧告する時期が来た」「町民から求められるのではなく、議会から勧告すべきだ」などと発言した。町長派には「もう支えられない」と小田町長と距離を置き始める町議も出ている。

 逮捕されても首長を護る与党会派、辞職勧告を否決する様は世間では「地方議会の成れの果て」としか映らないのに、加重収賄で再逮捕され、慌てて辞職勧告決議案を賛成多数で可決するなぞ、議会の良識はまったく感じられない。